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欧州中銀がデジタル人民元を警戒、仏中銀総裁「先駆けるなら今」

この記事は、NFT仮想通貨Leader編集部からの投稿です。
このニュースのPOINT!!
  1. 世界各国でデジタル通貨発行の機運が高まっている。中国やスウェーデンがその筆頭となる可能性がある。
  2. ECB(欧州中央銀行)理事会メンバーの仏中銀総裁は「ECBが先駆けるならば早急に動く必要がある」とした。
  3. デジタル人民元は中国国内だけでなくアジアや欧州でも流通する可能性があり、ECBはその影響力の大きさを警戒。

中国の経済圏構想「一帯一路」、デジタル人民元が世界進出へ

中国人民銀行(中央銀行)が計画する「デジタル人民元」が欧米主導の国際金融秩序を揺さぶる可能性をはらむ中、欧州中央銀行(ECB)もデジタル通貨の発行を検討。デジタル通貨で主導権を握るのは、どの中銀なのか注目されている。

リブラの発行問題で敬遠されたと思われた法定通貨のデジタル化。しかし、その発行に向け世界中の中央銀行で議論が進んでいる。

他国よりも先んじて発行できれば、自国だけでなく世界中の経済圏に影響力を持てるものと思われる。

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「ECBが他の中銀に先駆けて、デジタル通貨を発行したいなら早急に動く必要がある」

ECB理事会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁は4日、そう指摘した。

ECBはデジタル通貨の発行計画で、キャッシュレス化が進む中国やスウェーデンに先を越されることを懸念し、焦りを見せ始めている。

焦りの影響もあり欧州では議論が加速している。

中国はすでに制度面での調整を進めており、発行は間近に迫っているようだ。

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一方、日米はデジタル通貨の発行に慎重な姿勢だ。 米メディアによると、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は11月、書簡でデジタル通貨の発行を計画していないとの見解を示した。日本銀行の雨宮正佳副総裁も7月、発行計画がないことを明らかにした。

国によってデジタル化にはまだまだ懐疑的だ。しかし、情報収集は進めているようで、日本が発行する可能性もゼロではないだろう。

ただ、「よし我々も…!」と思ったときには、すでに他国が先行者利益を吸い尽くしている可能性もある。

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ソース元https://www.sankei.com/world/news/191224/wor1912240019-n1.html