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「Theta Network(シータネットワーク)」は、次世代のビデオデータ配信サービスを提供するプロジェクトです。
低コストかつ安全な分散型P2Pネットワークの構築を目指しています。
「Theta Network(シータネットワーク)」の概要
通貨名/通貨単位 | Theta Network/THETA |
公開日 | 2017年10月 |
最大発行数 | 1,000,000,000 THETA |
ホワイトペーパー | ー |
公式サイト | https://www.thetatoken.org/ |
公式ツイッター | https://twitter.com/Theta_Network |
公式テレグラム | https://t.me/thetanetwork |
購入可能取引所 | Binance,Bithumb,BKEX,Coinbit |
「Theta Network(シータネットワーク)」はブロックチェーン技術を使って、次世代のビデオデータ配信サービスを提供するプロジェクトです。
分散型P2Pネットワークを基盤にしたプラットフォームであり、創設者のスティーブ・チェン氏は従来の動画配信サービスの問題点に対し、技術と経済の側面からソリューションをもたらすポテンシャルがあるとアピールしています。
ここ数十年でYoutubeをはじめとする様々な動画配信サービスが人気を博しました。
サービスとしては昔からあったものの、スマホが普及してから爆発的に利用者が増え、現在では広告市場全体から見ても非常に大きな割合を占めます。
しかし一方で、既存の動画配信サービスには様々な問題が指摘されており、「Theta Network」はそれらのソリューションを提供するプロジェクトです。
「Theta Network(シータネットワーク)」の特徴
動画配信サービスの問題点・課題
従来の動画配信サービスは、中央集権的な運営がされていることで様々な問題点が指摘されています。
新しい技術が生まれていく一方、プラットフォーム側の課題は尽きません。
低品質なビデオストリーミング
現在、動画配信サービスのほとんどはストリーミングによって動画の配信を行っています。
ストリーミングとはサーバーに保管された動画データに利用者がアクセスし、デバイスのストレージに依存しない動画再生方法のことです。
動画データをその都度ダウンロードする必要がないため、通信環境が整っていればスムーズな動画再生を行うことができます。
しかし一方、ストリーミングされるデータは保管されるサーバーによってパフォーマンスに差がでやすい再生形態です。
例えば日本のプロバイダーから海外サーバーに保管されてたデータをストリーミングした場合、動画の再生中に一時停止されたり、スキップしてしまうという問題が発生します。
現在、多くのプロジェクトがこのストリーミング動画の低品質化の改善を試みていますが、いまだソリューションと呼べるほどの仕組みは出来上がっていません。
高コストなストリーミングインフラストラクチャ
多くのストリーミングサービスは、コンテンツ配信ネットワーク(CDN)を運用するための費用が非常に高いです。
専門の技術者を雇ったり、技術的でない部分でも様々なリソースを割かねばならず、その50%近くが将来的に削減できるコストとも言われています。
これらの高コスト化はサービスの料金などにも影響し、結果として利用者の料金も高くなってしまいます。
中央集権化された非効率なエコシステム
現在、多くの動画配信サービスでは効率的で公平性の高いエコシステムを構築できていないといわれています。
例えば収益分配の問題です。
現在コンテンツによって発生した収益のほとんどが、クリエイターではなく動画配信サービスの運営会社に入っている実情があり、規約などを一方的に変更されることで収益が安定しないクリエイターが大勢います。
完成されたプラットフォームとは、クリエイターと運営元のどちらにも公平なエコシステムであるべきです。
Theta Networkソリューション
「Theta Network」は、上記でご紹介した問題を解決するため、主に三つのソリューションを提供しています。
高品質でスムーズなストリーミング配信
従来の動画配信プラットフォームで行われていたストリーミング配信を、「Theta Network」はデバイス同士を直接繋ぐP2Pアーキテクチャによって実現しようとしています。
これにより必要な人にだけ必要なデータを送信することが可能で、世界中どこにいても効率的なCDN配信を行うことができます。
利用者への報酬
「Theta Network」ではコンテンツクリエイターはもちろん、視聴者もプラットフォーム側から報酬を得ることができます。
「Theta Network」はネットワークを稼働させるための燃料の役割を持つ「Theta Fuel」トークンを動画の視聴によって得ることができます。
プラットフォームのコストを削減
ブロックチェーンによる分散型P2Pは、従来の配信サービスで人間が行っていた処理を一部自動化することができます。
これにより人件費などのコストが安くなり、それはそのまま利用者側の利用コストの低下にも役立ちます。
「Theta Network(シータネットワーク)」まとめ
今回は分散型P2Pビデオストリーミングサービスを提供する「Theta Network」をご紹介してきました。
「Theta Network」はすでにeスポーツ、音楽、テレビ、映画、映像教育などのエンタメコンテンツ会社と契約し、プラットフォームの満足度を高める活動に力を注いでいるとしています。
すでにMBN、CTHELLO、SLIVER.tvなどのプラットフォームとパートナーシップを結んでおり、コンテンツの共有やイベントなどの企画を行っているようです。
スマホの普及によって、だれでも簡単に高品質な動画サービスを楽しめるようになった昨今、「Theta Network」の需要はさらに高まっていくでしょう。