「Cobinhood(コビンフッド)」は台湾でサービスが開始された仮想通貨取引所です。
世界で初めて売買手数料無料を打ち出した取引所という部分をアピールしており、100種類以上の取り扱い通貨を持ちます。
「Cobinhood(コビンフッド)」の概要
通貨名/通貨単位 | Cobinhood /COB |
公開日 | 2017年8月 |
最大発行数 | 1,000,000,000COB |
ホワイトペーパー | – |
公式サイト | https://cobinhood.com/ |
公式ツイッター | https://twitter.com/cobinhood |
公式テレグラム | https://t.me/coingecko |
購入可能取引所 | BITBOX,Crypto.com,Cobinhood, |
「Cobinhood(コビンフッド)」は台湾で正式なサービスが開始された仮想通貨取引所です。
売買手数料0円を売りにした取引所であり、かつては一日に平均約2,000万米ドル(約22億円)ほどの取引が行われていました。
仮想通貨市場の暴落や中国の規制の問題の影響もあったのか、現在(2019年5月)は約10分の1の取引量に落ち込んでしまっているものの、未だにニュースサイトや機関投資家などの注目を集めているのは事実です。
運営を行っている「柯賓漢数位金融科技」のCEO陳泰元氏はプロジェクト発足時「台湾にブロックチェーンによるエコシステムを構築し『ハイテクの国』とも言われた台湾の過去の栄光を取り戻すソリューションとなる」と述べていたことで話題になりました。
台湾にはブロックチェーンを利用した似たコンセプトのプロジェクトが多くなってきており、どのように独自性を出すかに注目が集まっています。
「Cobinhood(コビンフッド)」の特徴
「Cobinhood」は、通貨の売買手数料0を特徴とする仮想通貨取引所です。
現在では増えて来たものの、「Cobinhood」が業界的には初めてだったと言われています。
「Cobinhood」はこれに加えてイーサリアムやビットコインを宝くじ形式で分配する「Candy Machine(キャンディーマシーン)」というサービスや、エアドロップによる通貨無料配布キャンペーンを行っており、通貨を無料で入手することが出来るこれらの機会を総じて「フリートークン」というのを売りにしています。
また、ユーザーフレンドリィなプラットフォーム作りをコンセプトに、プラットフォームやアプリ、仮想通貨市場の現状なども含めた取引チュートリアルを用意しているのも大きな特徴です。
これらは知識のない新規参入者のハードルを下げることを目的に行われているものであり、事実新規登録者、サービスを展開する国は徐々に多くなっています。
(ただ前述した通り取引量は目に見えて下がっているので、登録しても実際に売買を行っていない人も多いのだと思います。)
フリートークン
「Cobinhood」がサービスとして提供する仮想通貨を無料で入手する機会「フリートークン」。
前述した「Candy Machine」やエアドロップだけではなく非常にたくさん種類があり、簡単にまとめてご紹介していきます。
・Candy Machine(キャンディマシーン)
イーサリアムやビットコインを宝くじ形式で分配するサービスです。
「Cobinhood」で取引を行うことでチケットが配布され、それを使って抽選に参加することができます。
・Airdrop Mission(エアドロップミッション)
プラットフォームが提示する簡単なタスクを完了することで報酬を得ることが出来ます。
現在は「COB Point Special Ops」と呼ばれる特定の時間制限内で完了するミッション、デイリートレーディングミッションという日別に決められた取引を行うミッションの2種類です。
・DEXON MISSION AIR DROP(デクソンミッションエアドロップ)
テレグラムのチャットグループと連携したサ―ビスです。
アカウント情報と投稿をスクリーンショットとして共有すると、報酬として30DXNを受け取ることが出来ます。
・Simply Brand Airdrop Center(シンプリーブランドエアドロップセンター)
COBトークン保有者がきめられた日時に自分のウォレットをスナップショットとして保管することでSimply Brandトークン(SBA)を受け取ることが出来ます。
・CMT Super Node(シーエムティースーパーノード)
電子商取引を専門とするプラットフォームCyber Miles(サイバーマイルズ)との共同サービスです。
Cyber Milesの独自トークンCMTを「Cobinhood」のウォレットに保管することで、一定額の報酬を受け取ることができます。
報酬額はCyber Milesプラットフォームで貯めたポイントを「Cobinhood」ウォレットで保管しているCMTの数で割って、そこに40%を掛けた数値になります。
・Trading Contest(トレーディングコンテスト)
TrustVerse (TVS)というトークンを受け取ることが出来るコンテスト形式の報酬イベントです。
その日TVSトークンの取引量が最も多い人が報酬を受け取ることができます。
・PRIZE PORTAL(プライズポータル)
公式で発行しているプロモーションコードを入力することで、その時行われているプロモーションに応じた仮想通貨を受け取ることが出来ます。
テレグラムなどで情報を発信したり、コードの発行などを行っています。
・Contest(コンテスト)
「Cobinhood」のAPIクライアントを構築することでCOBを報酬として得られるコンテストです。
開発言語はも多種多様で、「Cobinhood」のチームが優勝者を選定します。
「Cobinhood(コビンフッド)」まとめ
今回は売買手数料0円を掲げる仮想通貨取引所「Cobinhood」をご紹介しました。
ここまでご紹介したとおり、取引所としてというよりも懸賞サイトのような側面が大きく、利用者が増えて取引量が落ち込んでいるのはこれが理由かな?と思いました。
公式サイトも非常に見やすく、簡単な文体でチュートリアルなどのサポートも充実しているものの、本格的なトレーダー向けの取引所というよりライト層をターゲットしているように感じてしまいます。
機関投資家に向けたプラットフォームが徐々に増えつつある中で、個人投資家に振り切ったプラットフォーム作りは面白いのですが、台湾のエコシステムへのソリューションになるという当初のコンセプトから外れているようにも感じます。
なんにせよ一定の利用者を抱える大きな取引所なので、今後の動向に注目していきたいですね。