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「Tezos(テゾス)」はイーサリアムベースの分散型アプリケーション(Dapp)開発プラットフォームです。
2014年からプロジェクトが開始され、2016年に独自トークンXTZの発行を行っています。
「Tezos(テゾス)」の概要
通貨名/通貨単位 | Tezos/XTZ |
公開日 | 2016年6月 |
発行数 | 763,306,930 XTZ |
ホワイトペーパー | ー |
公式サイト | https://tezos.com/ |
公式ツイッター | https://twitter.com/tezos |
購入可能取引所 | Bitfinex,BitMax,Coinone,Gate.io,Gatecoin,HitBTC,Huobi Global,Kraken,RightBTC,UEX,WazirX,ZB.COM |
「Tezos(テゾス)」はイーサリアムのブロックチェーンを使った分散型アプリケーション構築プラットフォームです。
利用者は「Tezos」プラットフォームを用いて自由にアプリ開発を行うことができ、契約を自動化する仕組みスマートコントラクトの導入もサポートしています。
プロジェクトの発足を行っているのはスイスの財団「Tezos Foundaction(テゾスファンダクション)」で、公式サイトでは今後のプロジェクトの展開などが事細かく記載されています。
開発チームの中には、ゴールドマンサックスで経験を積んだArthur Breitman氏をはじめとする、著名な方々が参加しています。
需要が高まりつつある分散型アプリケーションの開発を目的としたプラットフォームであり、今後に期待が集まっています。
「Tezos(テゾス)」の特徴
スマートコントラクトの実証
「Tezos」には「Formal Verification(フォーマルヴァリフィケーション)」というスマートコントラクト実証機能が備わっています。
これは契約を自動化するスマートコントラクトの内容を、ブロックチェーンや数学の専門家が検証を行う仕組みです。
スマートコントラクトの自動化されている処理や、契約内容に誤りがないかどうかを定期的に検証し、「Tezos」が正しく機能していることを証明します。
これはシステムの外側からスマートコントラクトを監視することで、別のプロジェクトよりもすぐれた仕組みを提供するために必要な処理です。
Delegated Proof of Stake(DPoS)
「Tezos」ではコンセンサスアルゴリズムとして「Delegated Proof of Stake(DPoS)」を採用しています。
DPoSでは仮想通貨の発行にマイナーが必要無いという特徴があります。
仮想通貨が発行される際の承認権限は通貨保有者の中からランダムに選択されますが、知識がなかったり、責任を持てないと思ったらその権限を破棄することも出来ます。
その場合はまたランダムに承認者を選択することになり、公平にコンセンサスを保有者間で流動させます。
ブロックチェーンの新規ブロックを精製する際に、メインチェーンに繋げるためのBaking(ベーキング)作業も、承認者と同じような仕組みで選択されます。
現在Bakingによる報酬はありませんが、通貨の承認を行った人は報酬を受け取ることが出来ます。
ハードフォークをしないアップデート
ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨は、アップデートする際に新規通貨へ分裂するハードフォークという形をとることが多いです。
これによって誕生したビットコインキャッシュやイーサリアムクラシックは、ハードフォーク元の弱点を克服した新しい通貨として市場に流通します。
しかし一方で、すでにハードフォーク元の通貨を持っている人は、その恩恵を受けることが出来ず、アップグレードした通貨を手に入れるためには新規通貨をさらに購入する必要があります。
「Tezos」では、こういったハードフォークを行わなくても通貨のアップグレードが可能になっています。
常に通貨の虚弱性を監視し、柔軟にアップグレードを繰り返すことで、ビットコインやイーサリアムで考えられている様々な問題点を解決します。
「Tezos(テゾス)」まとめ
今回は分散型アプリケーション(Dapp)開発をサポートする「Tezos」をご紹介してきました。
最近ではイーサリアムベースのDappが非常に増えてきており、仮想通貨に興味のない人でもDappに注目する人が増えてきましたね。
中央管理者のいない新たなアプリケーションの仕組みは、今後さらに需要を高めることになるでしょう。
プロジェクトの進展に期待したいですね。