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「Revain(リヴェイン)」は商品や物事に関する評価を蓄積するためのプラットフォームです。
利用者から集めたレビューは企業の商品開発のフィードバックに用いられたり、様々な用途で利用されます。
「Revain(リヴェイン)」の概要
通貨名/通貨単位 | Revain/R |
公開日 | 2017年8月4日 |
発行数 | 484,450,000 R |
ホワイトペーパー | https://revain.org/pdf/wp/jp-wp.pdf |
公式サイト | https://revain.org/ |
公式ツイッター | https://twitter.com/Revain_org |
購入可能取引所 | AXNET,BITBOX,BTCAlpha,KuCoin,Bitforex,Cryptopia,OKEx,HitBTC |
「Revain(リヴェイン)」はブロックチェーン技術を用いたレビューのビッグデータプラットフォームです。
様々な商品や物事を題材にして、利用者それぞれがレビューを投稿し、印象操作などが一切できない公平なレビューモデルを確立するとしています。
投稿されたレビューは必要なデータだけを部分的にブロックチェーンに保存され、そのデータは決して改ざんされることもありません。
レビューを投稿した利用者には報酬としてRNTというシステム内トークンが支払われます。これによりレビューを投稿するモチベーションを利用者に与えて、プロジェクトの活性化を図っています。
クラウドファンディングとICOでの資金調達はすでに完了しており、開発元はシステムの強化や調整をしている段階のようです。
今後はゲーム・日用消費品・一般紙・eコマース市場での利用を視野に入れた展開をしていくとしています。
仮想通貨業界や口コミなど、様々な問題点と向き合う
「Revain」プロジェクトは口コミを利用したネットショッピング業界や、仮想通貨業界の現状に様々な課題があるとしています。
まずは「Revain」が普及することによってどのような問題が解決されるのかを見ていきましょう。
口コミ・レビューの信頼性を回復し、市場をより健全にする
「Revain」がホームページ上で公開している動画によると、利用者がレビューを投稿して販促するプラットフォームにおいて、そのレビューのほとんどが主観によるデタラメなものだと主張しています。
割合的にみると20~60%ほどのレビューが信頼性のない無責任な投稿とも語られています。
これらの理由としては諸説ありますが、消費者がクレームを言う場所と勘違いをして悪い点ばかりを言い連ねたり、そもそも購入していない、あるいは購入したけどほとんど利用せずにレビューを書いている人が相当数いるからと言われています。
口コミ・レビューサイトの問題点は運営側や商品を掲載する企業側にも問題があります。
信頼性が高いレビューでも企業側に都合が悪いと削除してしまったり、口コミ投稿を専門に行っている業者に発注をかけて偽のレビューを書かせたりすることもあるそうです。
そして一番の問題点は、これらの問題点を運営側が把握できるような仕組みが確立されていないことです。
レビューの対象となる商品が増えれば監視の目は行き届きにくくなり、不正レビューを識別するためのシステムなども現状では確立されていません。
「Revain」プロジェクトは、こういった口コミ・レビューを扱う販促プラットフォームの問題点を解決し、より業界を健全な形に保つために発足されました。
仮想通貨が決済方法の選択肢となるようなプラットフォームづくり
現状、仮想通貨は投機の対象になるということでそのほとんどが取引されている状態です。
しかも2018年初めに発生した仮想通貨流出問題や各国の規制によって、仮想通貨全体の信頼性が低下し、決済として使いにくい現状が続いています。
「Revain」プロジェクトでは、プラットフォーム内で独自のトークンを配布しています。
そのためプラットフォーム内で手に入れた仮想通貨を、同じプラットフォーム内で支払い方法として使うことが簡単になっており、利用者に仮想通貨での決済をより身近にしようとする試みがなされています。
「Revain(リヴェイン)」の特徴
それでは「Revain」がそのような特徴を持っているのかをご紹介していきたいと思います。
より公平なレビューサイトを構築
「Revain」プラットフォームでは、利用者は1日5回までしかレビューの投稿を行うことができません。
そのため業者に依頼して複数のレビューをいくつも投稿して評価を不正操作したり、評判を落とすために低いレビューを何度も投稿するということができないようになっています。
高評価のレビューに対しては具体的な基準は設けられていませんが、低評価レビューの際にはより具体的な内容を書き込む必要があります。
これらのレビューは全てチェックされ、必要な部分だけを抜き取りブロックチェーンに書き込まれ、貯蓄されていきます。
これにより商品を販売する会社はより優良なフィードバックを受けることができ、利用者は正しいレビューを参考にして商品を選ぶことができます。
一般的な販促プラットフォームが目指した健全な形を、ブロックチェーン技術と仮想通貨を使って実現しています。
報酬システムと没収システム
レビューの投稿数を制限することで、悪質なレビューを減らすことが可能になっている「Revain」。
しかし利用者の意識を変えなければ根本的な解決にはなりえません。
そこで「Revain」はレビューを行った全ての人に報酬としてRVNを支払うとともに、悪質なレビューを投稿した人にはRVNを没収するというシステムを導入しています。
これはプラットフォーム上でしか利用できないトークンだからこそ行える仕組みであり、実は非常に珍しいシステムです。
悪質なレビューは主観だけで語るようなものや商品を実際に利用していないことがわかるものを精査していきます。
当然スパムのような技術的なものも調査され、その悪質さに応じてRVNが没収されてしまようです。
人工知能を用いたフィルタリングシステム
「Revain」では人工知能を使って投稿されたレビューを自動でフィルタリングしています。
人工知能には文章から不適切な表現を精査する基本的な機能が備わっているだけでなく、投稿されたレビューの評価の低いものを自動的に学習し、フィルタリング機能にフィードバックさせる機能がついています。
IBMの人工知能システムとして優秀なWatson(ワトソン)と提携を発表しており、機械学習と標準的なネットワークを用いて迷惑メールやDos攻撃を検出するとしています。
独立ストレージ「RSS」
「Revain」はブロックチェーンにレビューを保管するだけでなく、プラットフォーム独自のオンラインストレージを使っています。
このストレージは「Review Snapshot Storage(レビュースナップショットストレージ/RSS)」と呼ばれ、利用者であればだれでも中に入って投稿されたレビュー内容をチェックすることができます。
RSSは改ざんされるリスクが0ではないものの、元となるレビューはブロックチェーンに暗号化されて保管されているため、誤りがあればすぐに復旧できるとしています。
ブロックチェーンに保管するレビューと比べて、他の販促サイトなどでみられるオープンなレビューストレージというわけですね。
ICOを始め、様々なものがレビューの対象となる
「Revain」が特徴的なのは、販促プラットフォームのような提携している商品だけでなくICOやeコマースサイト自体のレビューを行えるという点です。
現在公開されているレビュー対象には、下記のようなものがあります。
・ICO
・プラットフォーム
・eコマースサイト
・日用消耗品(FMCG)
提携を発表していない企業のレビューも投稿できるため非常に公平です。
ICO・プラットフォーム・eコマースサイトのレビューを見てから利用するということが復旧すれば、損をする人も非常に少なくなりそうですね。
「Revain」ではレビューだけでなく利用者同士がコミュニケーションをとれる掲示板のようなシステムもあり、わからないことをすぐに誰かに聞けるというのも非常に素晴らしい利点だと思います。
「Revain(リヴェイン)」まとめ
今回はレビュープラットフォームの新たな形を提案する「Revain」をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
口コミやレビューをビックデータとして扱うサービスは非常に多いですが、そのシステムはやや飽和状態で、新たなイノベーションが起こりにくいという現状が指摘されてきました。
そんな中、ブロックチェーン技術と仮想通貨という概念が普及するにつれ、新たな形のレビュープラットフォームが生まれると言うことはとても素晴らしいことだと思います。
今後どのような展開をしていくのか非常に気になりますね!