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「Bitcoin Diamond(ビットコインダイヤモンド)」は2017年11月にビットコインからハードフォークして生まれた仮想通貨です。
公式サイトが公開されるまでの間ほとんど情報が出ていませんでしたが、2018年に入ってから多くの情報が公開され取引量も増えてきました。
「Bitcoin Diamond(ビットコインダイヤモンド)」の概要
通貨名/通貨単位 | Bitcoin Diamond/BCT |
公開日 | 2017年11月24日 |
発行数 | 156,756,875 BCD |
ホワイトペーパー | https://btcd.io/wp-content/uploads/2018/08/Bitcoin-Diamond-Whitepaper-1.pdf |
公式サイト | https://btcd.io/ |
公式ツイッター | https://twitter.com/BitcoinDiamond_ |
購入可能取引所 | Binance,Gate.io,Exrates,OKEx,Indodax,Huobi, Crex24,HitBTC,BigONE,Coinnest,Kucoin,Bit-Z |
「Bitcoin Diamond(ビットコインダイヤモンド)」はビットコインからハードフォークして誕生した仮想通貨です。
公開されたのが2017年11月と比較的新しい仮想通貨ですが、2018年初頭に発生した仮想通貨の大幅な市場衰退によって、あまり日の目を見ることがありませんでした。
ただ仮想通貨としては決して他の銘柄に劣っているわけではなく、ビットコインの弱点をうまく補いつつ独自性のある通貨としても完結しています。
ビットコインはハードフォークして生まれた銘柄も多く、少し特徴が分かりづらい面があるので、後発組はやや不利になるのはもったいないと思います。
過去にビットコインからハードフォークして生まれた仮想通貨として「Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ)」と「Bitcoin Gold(ビットコインゴールド)」が挙げられますが、今回はそれらと比較しつつ、「Bitcoin Diamond(ビットコインダイヤモンド)」の特徴について考えてみたいと思います。
ビットコインからハードフォークして生まれた仮想通貨
「Bitcoin Diamond」が生まれる前に、ビットコインからハードフォークした仮想通貨はどんなものだったのでしょうか。
まずはとの違いを確認するために、それらをおさらいしておきたいと思います。
Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ)
ビットコインが誕生して間もない頃、今後取引量が増えてくるにつれて手数料が増加したり、送金スピードが低下するということが問題視されました。
「Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ)」はこういったスケーラビリティ問題に対応にするためにビットコインから初めてハードフォークして生まれた仮想通貨になります。
ビットコインよりも優れたコンセンサスアルゴリズムを採用していたり、その名称が投資家の間で話題になるなど公開当初から人気がありました。
NEM流出問題で話題となった仮想通貨取引所コインチェックでも対応していたため、日本での取引量が非常に多かった記憶があります。
Bitcoin Gold(ビットコインゴールド)
ビットコインのマイニングコスト上がっていくにつれて、資金力のある企業や団体だけしかマイニングすることができないことが多くなっていきました。
マイニングが中央集権的になると一部の人間だけが多くの仮想通貨を保有してしまったり、非常に市場が不安定になります。
「Bitcoin Gold(ビットコインゴールド)」はこう言ったマイニングの中央集権f化を防ぐためにビットコインからハードフォーク化された仮想通貨です。
ビットコイン専用のASICではなく、イーサリアムやZcashのマイニングにも使われているGPUを使ったマイニングが可能になっており、一般の方でも参加しやすく公平なマイニング環境を整えることができます。
「Bitcoin Diamond(ビットコインダイヤモンド)」の特徴
開発された目的
すでに様々な目的でハードフォークを繰り返しているビットコイン。
まずは「Bitcoin Diamond」がどのような目的で開発された仮想通貨なのかを見ていきましょう。
トランザクションスピードの向上
ビットコインのトランザクションスピードの低下は、決済方法としては非常に致命的な欠点です。
海外送金が法定通貨よりも早いというのが売りだったのにも関わらず、使う人が増えれば増えるほど遅くなっていくというのはさすがに問題ありますよね。
「Bitcoin Diamond」ではこういった問題が発生しないよう、ビットコインよりも総発行枚数を増やしています。
これにより価格の急激な高騰を抑え、取引量が増えても安定したトランザクションスピードを実現します。
新規参入者のハードルを下げる
ビットコインで問題になっていたのが、取引量が増えたことでマイニングコストが上がってしまい、結果的に通貨の価格が非常に高くなってしまったことです。
そもそもビットコインの発行数が2100万枚BTCほどしかなく、2018年の頭の時点で全体の80%が出回ってしまっていました。
これにより1枚ごとの価格が爆発的に上がってしまい、新規参入者のハードルも上がってしまいました。
実際限られた人がほとんどの割合の通貨を保有しているということは、その人達が一気に売り抜けてしまえば急激な通貨の下落を生みます。
こういった価格の不安定さは業界全体の信用性にも大きく影響を及ぼします。
こちらも通貨の総発行枚数を増やすことで対応しており、急激な価格の高騰はありません。
取引金額を暗号化し匿名性を上げる
匿名性を意識した仮想通貨は他にもたくさんありますが、そのほとんどは送金額や送金元のアドレスを暗号化してブロックチェーンに書き込んでいます。
ビットコインでは、こういった送金額や送金アドレスが誰でも見れるようになっており、ウォレットアドレスを辿れば残高も追跡が可能になっています。
当初これは不透明なお金の流れを明確にし、犯罪に使われたとしてもすぐに追跡できるとして注目を浴びていました。
しかしやはり一般の方が決済で使う場合、全ての情報が公開されているという環境は考えものです。
また、ビットコインが何かしらの個人情報と紐づいて管理していた場合、誰に送金していたかをずっと監視することもできてしまいます。
「Bitcoin Diamond」では取引金額を暗号化することでプライバシーを保護しています。
これにも一長一短があるのですが、用途に合わせた通貨選びが可能になるという点で利便性が増すと言われています。
Bitcoin Cashと同じブロックサイズ
「Bitcoin Diamond」のブロックサイズは「Bitcoin Cash」と同じ8MBに設定されており、ビットコインよりも多くのトランザクションを処理することが可能になります。
これだけのブロックサイズがあれば、トランザクションが増えたとしても送金の遅延などが発生しづらく、より安定した取引が可能になります。
またブロックサイズが大きいことで送金手数料の肥大化も抑えることが可能になっています。
「Bitcoin Diamond(ビットコインダイヤモンド)」まとめ
今回はビットコインからハードフォークした仮想通貨「Bitcoin Diamond」についてご紹介してきましたがいかがだったでしょうか?
ビットコインと言うネームバリューだけではなく、しっかりと目的をもって開発された仮想通貨ということもあり、多機能かつ高性能なトークンだと思います。
市場全体が落ち込んだタイミングで値段も下がってしまって、なんとなくイメージも良くない仮想通貨ではあるのですが、新たな決済方法として考えれば決して悪くない仮想通貨です。
今後どのような展開をするのかはまだ分かりませんが、他のビットコイン系列のコインとの差別化もできているので、投資する場合は短~中期的な投資で様子を見てみるのをお勧めします。