「Quantum Resistant Ledger(クァンタム レジスタント レジャー)」は、ブロックチェーンの暗号化を解読する程の計算能力を有した「量子コンピューター」に耐性がある仮想通貨です。
量子コンピューターがもたらす仮想通貨への脅威に対して、「Quantum Resistant Ledger(QRL)」は非常に早い段階からそれを見越した設計・開発がなされています。
「Quantum Resistant Ledger(クァンタム レジスタント レジャー)」の概要
通貨名/通貨単位 | Quantum Resistant Ledger/QRL |
公開日 | 2016年12月27日 |
発行数 | 65,000,000 QRL |
公式サイト | https://theqrl.org/ |
ホワイトペーパー | https://github.com/theQRL/QRL/blob/master/QRL_whitepaper.pdf |
購入可能取引所 | COINEXCHANGE,Liqui,Bittrex |
「Quantum Resistant Ledger(量子耐性台帳)」はその名の通り、仮想通貨の暗号化を解読するほどの計算能力持つ「量子コンピューター」に耐性を持った仮想通貨です。
2016年の終わりごろに「Quantum Resistant Ledge」の元となるアイデアが考案され、2017年の5月に本格的にスタートしました。
現在はEthereumベースのトークンとして運用されており、ロードマップによると、今後は独自開発されたブロックチェーン内に移行される予定です。
そのブロックチェーンは「Quantum Resistant Ledge」独自のアルゴリズムで動いており、量子コンピューターの計算スピードを持ってしても解読不可能になると語られています。
ただ、現在はまだプロジェクト自体が完遂されているわけではなく、ロードマップ上では2018年10月までに具体的な技術を開発・追加していくとしています。
量子コンピューターに耐性を持つ仮想通貨
量子コンピューターをわかり易く言うと、従来のコンピューターとは比較にならないほどの計算能力を持ったコンピューターのことです。
仮想通貨はブロックチェーン上に暗号化したデータを保管しておくことで安全性を高めているのですが、量子コンピューターはその暗号を解読するほどの能力を有しています。
今後、技術の発展によって量子コンピューターが普及するようになると、当然犯罪に使われる可能性もあり、そうなるとBitcoinを始めとするほとんどの仮想通貨は安全とは言えなくなってしまいます。
「Quantum Resistant Ledger」を始めとする量子耐性を持った仮想通貨とは、将来的に量子コンピューターが普及してしまっても、高度なセキュリティで守られる安全性の高い仮想通貨のことです。
↓ 量子耐性に関しては、当サイトで私が以前書いた記事に詳しく記載してあるので、よければ御一読ください。
「Quantum Resistant Ledger(クァンタム レジスタント レジャー)」の量子耐性は本当に安全と言えるのか?
「Quantum Resistant Ledger」が掲げる量子耐性は、独自のアルゴリズムで動くブロックチェーンを用いて仮想通貨を運用するというものです。
2018年10月までに量子マルチ署名トランザクションやアクティブノードなどの量子コンピューター耐性の具体的な技術を開発し、専用のモバイルアプリやオンラインウォレットも同時公開するとしています。
これらが全て達成されるのであれば、量子耐性を掲げる仮想通貨として今後注目が集まるのは間違いありません。
注意しなければならないのは、2018年6月現在、これらの技術はまだ「Quantum Resistant Ledger」に導入されていないという点です。
外部機関による調査などもなされておらず、ロードマップだけみても素人目にはこれらの技術に実用性があるのかは判断できません。
「Quantum Resistant Ledge」が今後どのような動きを見せるのかで、評価が大きく変わると思います。
「Quantum Resistant Ledger(クァンタム レジスタント レジャー)」の将来性
2018年は、上半期だけでも仮想通貨に関する様々な事件が発生しました。安全性の高い仮想通貨は今後さらに需要が高まっていくと思います。
2017年の中旬ごろから、量子コンピューターが仮想通貨に与える脅威は、投資家の間でも話題になっていました。
早ければほんの数年~十数年で量子コンピューターが普及するとも言われており、今後「量子耐性」という言葉を聞く機会も増えていくでしょう。
「Quantum Resistant Ledger」がロードマップ通りに量子耐性を持つようになれば、必然的に価格も高騰するかと思います。
しかし、投資という観点から見ると、購入時期に関しては非常に難しくもあります。
現状、「Quantum Resistant Ledger」の量子耐性が本当に実用化されるのかどうかの確証はなく、あくまで分散投資先の一つとしてとらえている投資家がほとんどです。
いざ量子耐性の実用化が確定したときには、すでに価格が高騰しているとも思うので、投資を考えている方はタイミングをしっかり見極めないといけません。