- 9日、米証券取引委員会(SEC)委員長のゲンスラー氏が、仮想通貨業界に厳しい一言を発した。
- 2024年に業界の指導者的立場にある者は、現在刑務所にいるか身柄引き渡しを待っている状態とした。
- 同氏は歴史的にみても国家が発行する通貨派1つの方が、国の経済は上手くまわるとみているようだ。
ゲンスラー氏変わらぬ辛口コメント、仮想通貨業界痛烈批判
SEC(米証券取引委員会)のゲイリー・ゲンスラー委員長は9日、ニューヨーク大学ロースクールで行われたイベントに登壇、そのコメントは、ようやく自分の考えを述べる準備が整ったかのようだった。
(中略)
「私はマサチューセッツ工科大学(MIT)などでこのようなことを教えたことがあるので言わせてもらうが、この議論は文字通りプラトンやアリストテレスの時代にまでさかのぼる。これは3000年の歴史だ。何百もの大国、何千もの国民国家が存在したが、地理的な経済国家ごとに1つの通貨を持つ傾向がある。複本位制を採用しない傾向さえある」
仮想通貨業界を”これまで通り”批判してみせたゲンスラー氏。
単一の通貨の方が、国の経済は上手くまわるという大胆な発言をしてみせた。
NFT仮想通貨Leader編集部
またゲンスラー委員長は、暗号資産業界には「多くの詐欺師、ペテン師、スキャム」が蔓延しており、これは自明のことだと述べた。そして「失礼ながら、“2024年”にこの分野の指導的立場にある人たちは、現在、刑務所にいるか、身柄引き渡しを待っている」と続けた。
確かに同氏が語るように、仮想通貨業界と当局の間では問題が生じてきた。
バイナンスのチャンポン・ジャオ氏、FTXのサム・バンクマン・フリード氏がそうかもしれない。
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SEC委員のマーク・ウエダ(Mark Uyeda)氏がFoxに語ったように、ゲンスラー委員長の在任期間は「暗号資産業界にとって災害だった」。
暗号資産業界の人々は多くの点で意見が分かれているが、ゲンスラー委員長については、珍しく一致している。幸運なことに、ゲンスラー委員長は任期が終わりに近づいていることを自覚しているため、より幅広い姿勢を見せ始めているようだ。
SECにとっても仮想通貨業界にとっても、ゲンスラー氏の任期満了はひとつのサイクルが終わることを意味するだろう。
果たしてその後任は、業界とどのように向き合うのだろうか。
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<参考元>coindeskjapan