- 仮想通貨取引所のバイナンスは、FTX買収に向けて動いていたがこれを破棄。
- FTXの問題の大きさは、『我々のコントロールや能力を超えている』と説明。
- 一部報道では、FTXは80億ドルの資金不足により、破綻の可能性もあるという。
仮想通貨巨大企業の買収実現ならず、窮地に追い込まれたFTX
バイナンス(Binance)はFTX買収に向けた趣意書を破棄した。
「デューデリジェンスの結果、また、顧客資金の誤った取り扱いと米当局による調査の可能性に関する最新の報道を受けて、我々はFTX.comの買収の可能性を追求しないことを決定した」と広報担当者はCoinDeskに語った。
バイナンスとFTX。バイナンスの買収により、ライバル関係にあるこの巨大な仮想通貨企業がひとつになるのかと思われた。が、FTXの姉妹企業であるアラメダ・リサーチの流動性に関する懸念により、事態は急転直下。
買収は撤回されてしまった。
dai06
「当初、我々は流動性を提供し、FTXの顧客をサポートできると考えていた。だが問題は我々のコントロールや能力を超えている。業界の大手プレーヤーが破綻するたびに、個人投資家は被害を受ける。ここ数年、暗号資産エコシステムは回復力を増している。ユーザー資金を悪用する異常な事例はフリーマーケットによって淘汰されると信じている」
上記のバイナンスの発表通り、FTXで起こっている問題は相当なもののようで、バイナンスはこれをリスクととらえた。
FTXのCEOであるサム・バンクマン=フリード氏は、資産全体の90%を超える一晩で2兆円以上を失い、ビリオネアランキングからも外れてしまったという。
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「規制のフレームワークが発展し、業界がより大きな分散化に向けて進化するにつれて、エコシステムは強くなる」と広報担当者は述べた。
FTX買収に向けて、バイナンスは拘束力のない趣意書を交わしたと伝えられてから、1日あまりで買収撤回の決定に至った。
窮地に追い込まれてしまったFTX。80億ドルもの資金不足も報じられており、このままでは破綻の可能性もあるという。
仮想通貨業界全体に不安が広がるなか、事態はどのように動いていくのか。じっくりと見守る必要があるだろう。
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<参考元>coindeskjapan