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ビットコイン 2017年動向をまとめてみた。

この記事は、じんぺいからの投稿です。

まさにキングオブ仮想通貨の貫禄があるビットコイン。

2017年には1000%UPという驚異的な価格上昇をした事で、テレビや雑誌やニュースサイトでも、連日話題となりました。そんなビットコインですが、価格高騰の裏側には、まだまだ課題も多くあるようです。

今日は、そんなビットコインの2017年を振り返っていきたいと思います

ビットコインの2017年振り返り

 2017年1月 日本がビットコインシェア第1位に!!

2016年終わり頃から、日本でも国内取引所最大手のビットフライヤーがTVCM等を多くした事で、知名度も高まっていた事もあり、2017年に入ってからのビットコイン人口は急激に増えていました。

しかし、当時、ビットコイン取引きを最も盛んに行っていた中国が「仮想通貨取引所の立ち入り検査」と「取引きの規制」などををするという発表があり、市場は動揺し、ビットコインの価格は大きく変動しました。

正月明けの1月4日は、約15万円位だったビットコインの価格が、翌5日には8万円まで下落するという、他の金融商品では有り得ない異常な急高騰・急降下を見せつけ、「得をした人」「損をした人」が一斉にに声をあげました。

大きな話題となったことでビットコイン人口は更に急増し、ついには中国を追い越して、ビットコインシェア第一位になりました。

 2017年2月 ビットコインの規制は国家でも難しい。

一方、ビットコインに対する規制を強めた中国でしたが、中国のトレーダー達はビットコイン取引き諦めず、取引所ではなく、ユーザー同士が直接ビットコインを交換できる「LocalBitcoins.com」というウェブサイトでビットコインの売買を継続しました。

皮肉にも、中国政府が規制をしようとしても、ビットコインの取引きを完全に規制する事は非常に困難である。ということを見せつける結果となりました。

これにより、「国家が規制を強めても負けないビットコイン」という資産としての価値を維持する安心感が交換し、価格は更に上がっていきました。

 2017年3月 ビットコインの価格高騰は一旦ストップ。

3月に入ると1ビットコインの価格が1トロイオンス(金の通貨単位)を上回るほどになりますが、アメリカの証券取引委員会に金融商品化を却下されたためひとまずビットコイン高騰の流れは沈静化することになります。

 2017年4月 仮想通貨が正式に資産として認められる。

4月から改正資金決済法が施行され、ビットコインをはじめとする仮想通貨が一般的な貨幣と同じ財産的価値を持つことになりました。
これによりビッグカメラなどの大手店舗がビットコインの取り扱いを開始し、仮想通貨の認知度がさらに上がっていきます。

 2017年5月 人気YouTuberヒカル氏のVALU問題!

人気YouTuber・ヒカル氏が関与したとされるVALU問題が勃発!

株投資のように個人に投資をする事ができるVALUというサイトを舞台に、ヒカル氏がファンから多額の投資を集めて、自身のVALU(株価)を高めたのち、自分自身と、自分に親しい仲間達で一斉に高値売りを行い、ヒカル氏のVALUは大暴落。投資をしていたファン達は大きな損失を被りました。

実際、ビットコインに欠陥があったわけではありませんが、VALUの決済は現金ではなくビットコインで行われていた為、巻き添えを食うような格好でビットコインの価格が急落する結果となりました。

また、それと時を同じくして、「ビットコインの分裂問題」が話題となり、当時は聞き慣れない、ハードフォークという言葉に、市場が不安感を高め、5月25日には34万円台まで高騰していたビットコインの価格が、たった2日で20万円台にまで急落してしまいました。

 2017年6月 ビットコインに続き、アルトコインが急騰!

これにより、トレーダー人気が高まったのが、ビットコイン以外の仮想通貨(アルトコイン)の取引きです。
ビットコインを売り抜けしたトレーダー達の資金が、いくつもあるアルトコインへ分散して流れ始め、1ヶ月ほどで数十倍の価格にまで上昇したアルトコインも続出しました。

 2017年7月 ビットコインキャッシュのハードフォークが成功!

7月、「消費税法施行令の一部を改正する政令」によって、仮想通貨が非課税になることが認められ、仮想通貨はさらに貨幣に近い存在として認知されていきます。
長らくビットコインの不安要素だった「ビットコイン分裂問題」も、ビットコインからビットコインキャッシュという新しい仮想通貨へのハードフォークが成功し、価格も上昇しました。

当時は、ビットコインを持ってれば、ハードフォークの度に新しいコインが貰えて得できるというような認識を持つ人が多かったです。

 2017年9月 中国政府、仮想通貨取引所を禁止する。

9月、中国政府は仮想通貨取引きを全面禁止。大手仮想通貨取引所が続々と閉鎖されるという、仮想通貨界におけるチャイナショックが起きました!!

さらにアメリカ大手銀行であるJPモルガン・チェースの最高経営責任者・ジェイミー・ダイモン氏の「ビットコインは詐欺」発言に注目が集まることになり、ビットコインは60%という大幅な下落を見せました。

 2017年10月 仮想通貨市場全体の時価総額が30兆円を超える。

10月に入ると急落したビットコインの価格が安定し、緩やかに上昇していきます。
認知度が急激に増したビットコインバブルを乗り越えたことで、市場には新規参入者も増えシステムも安定していきました。
仮想通貨市場全体の時価総額が30兆円に倍増し、ビットコインだけで見ても1.5倍にまで価格が上昇しました。

 2017年11月 ビットコインVSビットコインキャッシュの様相色濃く。

この頃から、ビットコインコア派と、ビットコインキャッシュ支持派の対立が色濃くなっていきます。

新しい仕組みのブロックチェーンを採用したビットコインキャッシュに対し、旧来のブロックチェーンを採用しているビットコインが対抗できるのか、市場の不安は高まりましたが、当面、具体的な問題は表面化せず沈静化していきました。

 

 2017年12月 ビットコインVSビットコインキャッシュの様相色濃く。

12月に入ると世界最大の先物取引所シカゴオプション取引所にビットコイン先物が上場。8日遅れでシカゴ・マーカンタイル取引所にも上場。

多くの仮想通貨トレーダー達は、先物への上場により、機関投資家が市場を荒らすのでは無いかと不安視しましたが、結果、先物上場による影響はそれ程大きくなく、順調に価格は上がっていきました。

特に、年末には、ビットコインだけじゃなく、ほとんど全ての銘柄が価格を上げる陽気な市場となり、来年も仮想通貨は凄いぞ!!という印象を強める事になりました。

2018年のビットコインはどうなる?

2017年を振り返ると、こんなに順調に価格を高めたビットコインでしたが、2018年1月には大幅に価格を急落される事態に陥る事となります。

更に、値動きとは別で、利用者が急増したことによるトランザクション増加が原因で、処理速度が極端に遅くなり、手数料は高騰…。

まだまだ、ビットコインに残された課題は多くあります。

2018年。ビットコインがこれらの課題をどれだけクリアする事ができるかに注目です。