- 仮想通貨取引所リキッドが、ハッカーの攻撃で9400万ドルを超える被害を受けた。
- 不正なアクセスを受けたのは、リキッドのウォーム(ホット)ウォレット。
- ウォームウォレットは常にオンラインに接続されており、ユーザーのアクセスが容易。
リキッド巨額のハッカー被害、他取引所と連携で回収へ
暗号資産(仮想通貨)取引所のリキッドは19日、ハッカー攻撃を受けたことを明らかにした。被害総額は推定9400万ドル以上。
同社はツイッターに「#LiquidGlobalウォームウォレットが不正なアクセスを受けたため、コールドウォレットに資産を移している」と投稿。暗号資産の入出庫を停止したことを明らかにした。
オンラインに接続されていないコールドウォレットと違い、ウォーム(ホット)ウォレットは常にオンライン状態にあるウォレットだ。そのため、ウォームウォレットの方が送金などはスムーズに行えるが、アクセスは容易で、常に攻撃のリスクにさらされているともいえる。
dai06
資産の移動先を追跡しており、資金の凍結・回収のため、他の取引所と協力しているとも表明した。
(中略)
エリプティックは、ハッカーがこのトークンを分散型(ピアツーピア)取引所で仮想通貨イーサに変換していると指摘。盗まれた資金の追跡でリキッドを支援していることも明らかにした。
あまりに巨額の被害かつ、すでに盗まれた通貨がほかの取引所に散らばっている以上、ほかの取引所との連携は必要不可欠。早期の事態収拾を願うばかりだ。
dai06
分散型金融(DeFi、ディーファイ)を手掛けるポリ・ネットワークは先週、不正流出した約6億1000万ドル分の仮想通貨のほぼ全額がハッカーから返還されたと明らかにした。
ハッカーはセキュリティの穴をついて、取引所に大きな被害をもたらしている。
ポリ・ネットワークの件では、力試しのためともいえる犯行で、なんと返金がなされているが、当然すべてのハッカーがそうではない。常に虎視眈々と獲物を狙っていると考えてよいだろう。
dai06
ソース元https://jp.reuters.com/article/idJPL4N2PQ2EH