この記事は、NFT仮想通貨Leader編集部からの投稿です。
このニュースのPOINT!!
- タイ王国の中央銀行であるタイ銀行は、デジタル通貨を使った決済システムのプロトタイプ開発に臨む。
- 決済システムの開発はタイ最大のセメント製造企業で王室も出資する、サイアム・セメント・グループも参加。
- タイ銀行らは、2018年に共同プロジェクト「インタノン」を開始しており、この知見を活かすという。
2018年の共同プロジェクト活かしデジタル通貨普及へ
タイの中央銀行であるタイ銀行は6月18日、中央銀デジタル通貨(CBDC)を使った決済システムのプロトタイプを開発すると発表した。
開発を進める決済システムは事業会社を対象で、タイ最大のセメント製造企業サイアム・セメント・グループ(Siam Cement Group)の資材調達や財務管理システムとの統合が可能になるという。サイアムはタイを代表するコングロマリットで、タイ王室が出資している。
王室も出資するサイアム・セメント・グループと連携して、決済システムの開発・普及に向けて大きく動き出すタイ。
ほかにも王室系のサイアム商業銀行ら金融機関も参加する。
dai06
また、同プロトタイプは「プロジェクト・インタノン(Project Inthanon)」で得られた知識をもとに構築されると述べた。インタノンは2018年に開始されたタイ銀行とタイの8つの大手金融機関の共同プロジェクト。
デジタル通貨の導入に前向きなタイは、2018年からその準備を進めていた。
また、1月には香港金融庁とも共同でクロスボーダー送金のプロトタイプも開発しており、普及に向けて着実に歩を進めている。
dai06
中央銀行デジタル通貨をめぐっては、世界各国の中央銀行がその検討・開発を進めている。
カナダ銀行は3年以内のパイロット版開発を目指し、人材の強化を行う一方、中国人民銀行はデジタル人民元アプリの内部テストを実施すると報じられている。
各国の中央銀行が開発を進めているデジタル通貨。
タイはアジアのなかでもその先駆けとして、その普及を牽引するのかもしれない。
dai06
ソース元https://www.coindeskjapan.com/67445/