- 米市場調査会社IDCがEUにおけるブロックチェーン関連支出予測を下方修正。
- 下方修正は新型コロナウイルスの影響によるもの。しかし、パンデミック後には回復すると予測。
- 理由にはブロックチェーンのコロナウイルスへの取り組みの評価と、回復プロセスにおいて活用できる可能性があるため。
ブロックチェーンでコロナウイルスからの回復、米調査会社が予測示す
米市場調査会社IDCは5月5日、EU圏における、今後数年間のブロックチェーン関連支出予測を下方修正すると発表した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響によるものだが、この減速は一時的と説明。
同社は2019年8月にEUにおけるブロックチェーンの関連支出を、2020年時点で14億ドル(約1493億5000万円)と予測していたが、この予測よりも約8%減少するとみている。
これについては、ブロックチェーンに関する革新的なプロジェクトに、先行きが見えないことを理由に多くの企業が保留しているからだという。
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一方IDCは、IDC公式ブログにおいて、新型コロナとの戦い、また回復プロセス支援の面でブロックチェーン採用例が見られ、複数ユースケースでその利点を示せる可能性を指摘した。
パンデミックにあるなかブロックチェーンを使うことで、医薬品等の品質や出所の確認、患者の動向の確認、災害や金融における情報伝達の円滑化などが可能になるという。
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プレスリリースにおいてクローチェ氏は、「サプライチェーンの信頼性・透明性・経路追跡においてブロックチェーンがもたらすメリットを考えると、2020年のブロックチェーン関連支出は一時的に減速するだけで、パンデミック緩和後はすぐに回復すると予想している」と述べた。
ブロックチェーンは今回のコロナウイルスの影響により、その存在価値を多くの人に再認識してもらうことができるかもしれない。
そしてパンデミック後の経済の回復とともに、ブロックチェーンを導入する企業・サービスが一気に増えることも考えられる。
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ソース元https://jp.cointelegraph.com/news/idc-eu-blockchain-spending-will-see-temporary-drop-due-to-covid-19