この記事は、NFT仮想通貨Leader編集部からの投稿です。
このニュースのPOINT!!
- 米連邦準備制度理事会(FRB)が金融安定報告書のなかで、リブラの金融安定リスクを指摘。
- リブラなどのステーブルコインに信用問題が生じれば、取り付け騒ぎが起きる恐れがあるとした。
- プライバシーを含む利用者の保護や、十分な情報開示が必要とも。
FRB報告書、「ステーブルコインは取り付け騒ぎ起きるかも…」
米連邦準備制度理事会(FRB)は15日に公表した金融安定報告書で、米フェイスブックの「リブラ」のような暗号資産(仮想通貨)が「金融安定リスクとなる可能性がある」と懸念を示した。
取り付け騒ぎは通貨(資産)の信用が揺らいだとき、その利用者が一斉に別の通貨などに換金しようと殺到し混乱が起きること、換金不能に陥ることを指す。
ステーブルコインとして発行が計画されているリブラにそうした信用問題が起これば、世界規模での混乱が起きることは容易に想像がつく。
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FRBは半年ごとにまとめる報告書で、利用が急拡大した場合、金融システムや金融政策、マネーロンダリング(資金洗浄)対策に関連した「リスクとなり得る」と分析した。
リブラが批判を浴びたのもこうした懸念が根底にあってのことだ。その懸念を払拭するための解決策はまだ示すことができていない。
もっとも、絶対の安心など誰にも保証できないかもしれないが、当局を納得させるにはまだまだ材料が不足している。
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換金不能に陥った場合には「国内外の経済活動や金融安定に深刻な影響を及ぼす恐れがある」と警戒感を示した。また、運営者に仕組みや取引条件の十分な情報開示を要求。プライバシー面も含む厳格な利用者保護が重要だとした。
世界中の人が使用する”世界共通通貨”となる可能性を秘めている分、リブラには期待も不安も大きい。
もちろん、こうしたことはFacebookのリブラだけなく、中国が準備を進めるデジタル人民元にもいえるはずだ。
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ソース元https://www.sankei.com/world/news/191116/wor1911160006-n1.html