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「Matic Network(マティックネットワーク)」は分散型アプリケーション(Dapp)のユーザビリティを高めるために開発された仮想通貨です。
大型取引所Binance(バイナンス)に上場されたことで注目を浴び、少しづつ注目を集めています。
「Matic Network(マティックネットワーク)」の概要
通貨名/通貨単位 | Matic Network/MATIC |
公開日 | 2017年10月 |
最大発行数 | 10,000,000,000MATIC |
ホワイトペーパー | – |
公式サイト | https://matic.network/ |
公式ツイッター | https://twitter.com/maticnetwork |
公式テレグラム | https://t.me/maticnetwork |
購入可能取引所 | Bilaxy,Binance,BiteBTC,BitForex |
「Matic Network(マティックネットワーク)」は、分散型アプリケーション(Dapp)のユーザビリティを高め、より利用しやすくするためのプロジェクトです。
中でも膨大な量のDappを採用することによるトランザクションの処理速度の向上や、需要を満たすためのスループットを可能にするソリューションの提供を第一の課題にしています。
基本理念として「Dappが集中型アプリによって提供されるユーザーエクスペリエンスと競争関係にたつこと」を目標に掲げています。
簡単に言えば、従来のアプリケーションと同じ土俵に立てるほどの高い需要を満たすDappの発展を目的にしていると言ったところでしょうか。
Dappは今後さらに需要が高まっていくと期待されていますし、プロジェクトとしても非常に興味深いです。
今回はそんな「Matic Network」について具体的にご紹介していきましょう。
「Matic Network(マティックネットワーク)」の特徴
分散型アプリケーション(Dapp)とは?
分散型アプリケーション(Decentralized Applications/Dapp)とは、非中央集権型のアプリケーションのことを指します。
中央管理者を必要とせず稼働するのが最大の特徴で、アプリ内のあらゆるデータをブロックチェーン上で管理することで管理者がいなくても安全な状態を保つことができます。
現状、Dappを構成する条件というのが下記の5つです。
①非中央集権的でオープンソースなアプリケーションであること
②内部のあらゆる変更を行う際、利用者のコンセンサスを得る仕組みであること
③ブロックチェーンによるデータ管理を行う仕組みを根幹にしていること
④独自のトークンを持つこと、またそのトークンがオープンに流通可能であること
⑤内部貢献度を任意アルゴリズムによって証明し、それに準拠した形でトークン生成される
少しわかりづらいかもしれませんが、広義で見るとBitcoinなどの一部仮想通貨もDappと言えなくもないわけです。
基本的にはブロックチェーンを使ったアプリで、独自のトークン体系を持つことが多いです。
常に取引の透明性が担保されており、利用者の合意によって柔軟にアップデートできるというメリットがある一方、取引速度の遅延や手数料が割高になってしまうなどユーザービリティにおける課題がまだまだ残っています。
2層レイヤー構造のネットワーク
「Matic Network(マティックネットワーク)」は、前述したユーザビリティの問題を解決するために立ち上がったプロジェクトです。
アプリケーション層とブロックチェーン層という2つの層をもち、間に挟まれたセカンドレイヤーのスケーリングソリューションを作成します。
「Matic Network」のセカンドレイヤーはTendermint(テンダーミント)と呼ばれる分散化ネットワークの不正管理ソフト上に構築されたProof of Stake(PoS)によって保護されています。
一定のセキュリティを保証するメインチェーンを保護する役割をもち、不正がおこならないように常に監視しています。
一方、サイドチェーンはイーサリアムの仮想マシンEVMに対応したチェーンとして、契約の自動的な履行を行うスマートコントラクトを展開します。
イーサリアムのDapp開発者も「Matic Network」プロコトルを用いてアプリケーションの拡張に役立てることができます。
ユースケース
「Matic Network」はDapp関連の様々なユースケースに対応したプロジェクトです。
例えばウォレットアプリを通して、様々なDappユーザーをオンボーディングするためのBurner Walletを実装し、Webブラウザ上でトークンを自由に移動させることができます。
これによって仮想通貨投資家がより投資に利用しやすい分散型アプリケーションの提供を行うことができます。
またDappの花形ともいえるゲームアプリ分野からも注目度が高いです。
まずはゲームプラットフォームの構築や、VRゲームの仮想空間のデータ保管、さらには関連する広告交換業種のインターフェース構築なども可能です。
「Matic Network(マティックネットワーク)」まとめ
今回は分散型アプリケーション(Dapp)のユーザビリティを高めるためのプロジェクト「Matic Network」をご紹介しました。
ここ数年、需要の高まりつつあるDapp業界ですが、まだまだ課題もたくさんあります。
今後「Matic Network」のようなプロジェクトが増えてくると、業界的にもさらに成長していきそうですね。