TRONはホワイトペーパーの盗作疑惑によって一気に暴落しましたが、仮想通貨ユーザーにとっては、逆にチャンスと言えるでしょう。なぜなら、また値上がりする要素が多いからです。TRONはどのような性能を秘めているのかを解説していきたいと思います。
TRONは中国発の仮想通貨で、1~2円の草コインだったのですが、現在は10円前後となるなど、10倍以上の値上げを見せています。時価総額ランキングでも、現在は15位以上と、仮想通貨の中でもトップクラスです。
以前は30円ぐらいにまで暴騰したのですが、急な値下がりを見せて、現在は10円前後に急落しました。理由のひとつとして、ホワイトペーパーの盗作疑惑だと言われています。
TRON の概要
TRONは中国発の仮想通貨で、ブロックチェーンと分散ストレージ技術を利用し、世界的な無料のコンテンツエンターテイメントシステムの構築を目指した、ブロックチェーンベースの分散型プロトコルです。
注目するところは、世界的な無料のコンテンツエンターテイメントシステムの構築。この言葉にピンと来ない人もいるかもしれませんが、YouTubeやpixivなどに似た分散ストレージ技術を応用したシステムの構築が目的だと考えています。
中国で1000万人以上のユーザーを抱えている人気の音楽ストリーミングサービス「Peiwo」に、TRONの導入が決まっているため、今後の知名度やコミュニティの拡充が期待されますね。
スペック
通貨記号 | TRX |
公開日 | 2017年8月 |
供給上限 | 1000億枚 |
創始者 | ジャスティン・サン |
開発チーム | TRON財団(シンガポールで設立) |
マイニング方式 | 不明 |
関連リンク
公式サイト:https://tronlab.com/en.html
ソースコード:https://github.com/tron-network
Blockchain Explorer(取引詳細):https://etherscan.io/token/0xf230b790e05390fc8295f4d3f60332c93bed42e2
ホワイトペーパー:https://tronlab.com/en.html#book
Bitcointalk(フォーラム):https://bitcointalk.org/index.php?topic=2156007.0
CoinMarketCap(チャート):https://coinmarketcap.com/currencies/tronix/
Twitterアカウント:Tron foundation
TRON 注目ポイント
TRONは、データの解放、コンテンツ有効化、パーソナルICO、インフラストラクチャという4つの基本的な性能が備わっているのがポイントです。
データの解放は、無料で動画、音楽、写真、文字などに関連するデータをアップロードし、保存しつつ広めることが可能というものです。例えるなら、インスタグラムなど似たような性能を持っていると考えています。
コンテンツの有効化は、コンテンツの提供と普及によって経済的な刺激を与え、パーソナルICOは購入者を呼びかけます。
インフラストラクチャは分散型の交換や自律型ゲームや予測、ゲームシステムを含んで、分散型インフラストラクチャの完全なセットで装備されるなど、それぞれの役割や性能を持っているということです。
取引量や流動性が高いだけでなく、こういった企画をされているので、値上がりを寄与していると考えてもいいでしょう。
TRON NGポイント
価格自体は安いので少額投資に向いているのですが、ホワイトペーパーの盗作疑惑が浮上しています。そのホワイトペーパーとは、IPFS(InterPlanetary File System)という分散プロトコルと、Filecoinという仮想通貨に関する物です。
なぜ盗作疑惑が浮上したのか、それが本当ならなぜこんなことをしたのか、真相は現時点で不明ですが、この盗作疑惑が原因で、30円ぐらいにまで値上がりしたものが、現在は10円程度に値下がりました。
情報に左右されて乱高下するのはTRONのみならず、どの仮想通貨でも同様だと言えます。例えその情報が偽りだったとしても、大暴騰の段階で売って損切りを済ませば、リスクは最小限に抑えることができます。
総合した主観
これまで述べたように、ホワイトペーパーの盗作疑惑によって暴落したのは事実です。それ以前に高騰した理由は色々あると言われています。
主な理由は、ジャスティン・サン氏がTwitterで2018年1月3日に発言した「NASDAQ上場企業と1億人以上のユーザーを抱える巨大企業との提携」と、その翌日に発言した「来週、非常に有名な上場企業との提携を発表する予定」により、爆発的な値上がりを見せました。
ホワイトペーパーの盗作疑惑が浮上し一気に暴落して現在に至りますが、時価総額のランキングを見ても、15位以上を維持しているのは事実です。取引量や流動性などを考慮すると、ホワイトペーパーの改善に期待が持てると考え、あえて投資している人がいると考えています。
時価総額が15位以上なので、投資する価値は高いということです。
買い方について
TRONを買える取引所はすべて海外の取引所のみとなっており、その中でも活発に動いているのがバイナンス(Binance)です。バイナンスは香港の取引所ですが、日本語表記に対応しているので、初めて海外の取引所を利用する人にとってはおすすめでもあります。
買い方は、ザイフやコインチェックなど国内取引所でビットコインとイーサリアムのどちらかを購入し、バイナンスの口座を送ってその通貨でTRONを購入します。ビットコインとイーサリアムでなければ、TRONは購入できないので、注意しましょう。
TRONのチャートと将来性
チャートを見ると、日本円で10円前後を維持していますが、さらに伸びると期待してもよいでしょう。将来性も期待できるだけでなく、近いうちに国内取引所に上場するのではないかという声も上がっています。
情報ソースは、ジャスティン・サン氏が2017年12月25日にTwitterで「日本の取引所上場のために金融機関に上場申請する」と発言しています。TRONの創始者が発言しているので、期待が持てますね。
TRONは値上がりする要素がたくさんあるので期待!
ホワイトペーパーの盗作疑惑に揺れたTRONですが、その他にも値上がりする要素がたくさんあります。なぜなら、世界的な無料のコンテンツエンターテイメントシステムの構築を目指しているのが大きな要因であると考えているからです。
エンターテインメントシステムの構築が完成すれば、中国のみならず、日本など世界各国の人達の多くが利用されることに期待が持てるので、現在でも注目されています。