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「StableUSD(ステーブルユーエスディー)」はドルを仮想通貨に変えて運用するために発足した仮想通貨です。
名前からわかるように、アメリカドル(USD)と価格が固定されたステーブルコインであり、より決済方法として実用的な仮想通貨と言えます。
「StableUSD(ステーブルユーエスディー)」の概要
通貨名/通貨単位 | StableUSD /USDS |
公開日 | 2017年11月 |
最大発行数 | 5,980,839 USDS |
ホワイトペーパー | https://www.stably.io/about/ |
公式サイト | https://www.stably.io/ |
公式ツイッター | https://twitter.com/stablycoin |
公式テレグラム | ー |
購入可能取引所 | Binance,Bittrex |
「StableUSD(ステーブルユーエスディー)」は米ドルを仮想通貨として運用するためのブロックチェーンプロジェクトです。
Stably.Incによって開発されており、米ドルと価格が常に固定されたステーブルコインです。
その価格の担保となっているのは「StableUSD」の受託管理人がFDIC保証エスクロー口座に保管してある米ドルです。
運営側が担保となる法定通貨を管理していることで、「StableUSD」はすぐに米ドルへ償還することが可能になっており、この信頼性が決済方法として利用する上で最も大きな部分でしょう。
「StableUSD(ステーブルユーエスディー)」の特徴
仮想通貨の価格の変動性に対するソリューション
現在、新しい決済方法として注目されている仮想通貨には様々な課題があります。
その中でも大きいのが、投資対象として見られることが大きいために価格が非常に不安定で、決済として使いにくいという点です。
「StableUSD」はこう言った仮想通貨の現状に対するソリューションとして、価格が常に法定通貨に依存したステーブルコインという方式に注目しました。
「StableUSD」は常に米ドルと価格が常に1:1で固定されています。
これにより従来のような決済に利用しにくいという欠点を補うだけではなく、安定したトランザクションによる処理の高速化、不変性などを維持することができます。
StableUSD Core value
「StableUSD」では、プロジェクトの中核として下記のコアバリューを掲げています。
・Organic Stability(有機安定性)
・Transparent(トランスペアレント)
・Protocol Agnostic(プロコトル不可知論)
Transparent(トランスペアレント)は、プロジェクトおよび通貨の流れの透明性を指した言葉のようです。
StableUSDのトランザクションデータはブロックチェーンによって処理されており、全て公開されている状態になっています。
Protocol Agnostic(プロコトル不可知論)はStableUSDトークンの拡張性を示す言葉です。
現在「StableUSD」はイーサリアムベースのトークンとして稼働していますが、今後はStellarやEOSなどのバージョンが公開されるようです。
ゼロ手数料の安定した供給
「StableUSD」は、交換による手数料ゼロを安定して供給することを掲げています。
これはより決済として利用しやすくするというだけではなく、多くの人に仮想通貨というものに触れてほしいという意味合いもあるようです。
仮想通貨はもともと安いコストで国際的な送金を実現することを目的の一つとして考案されたもので、本来の形に添った開発と言えます。
ただサードパーティのトランジット料金に関しては今後発生する可能性があるとしています。
「StableUSD(ステーブルユーエスディー)」まとめ
今回は米ドルと価格が固定された仮想通貨「StableUSD」をご紹介しました。
テザーなど法定通貨と価格が固定されたステーブルコインは増えてきましたが、実は仮想通貨交換の取引所が発行する基軸通貨としての運用などがメインで、決済方法として普及することを目的にしたものはそこまで多くありません。
ステーブルコインという方式は仮想通貨が投機対象としてではなく、支払い方法として定着する最も適した方法の一つでもありますし、今後の発展に注目していきたいですね。