- 仮想通貨・ブロックチェーンに友好的とされるマルタに、IMFが懸念を示した。
- IMFはマルタをアンチマネーロンダリングのコンプライアンス違反と判断。
- 「業界の急速な発展にマルタ当局の対応能力が追いついていない」として対応を求めた。
仮想通貨友好国マルタ、「アンチマネーロンダリング違反」と警告
マルタで成長著しい仮想通貨・ブロックチェーン業界について、IMF(国際通貨基金)の代表団は、マネーロンダリング(資金洗浄)やテロ資金調達にマルタの金融システムが使用されるという「重大なリスク」を生み出しているという懸念示した。
IMFはマルタを訪問した後に結果を発表。金融、遠隔ゲーム産業、投資による市民権獲得プログラムなどと同時に、ブロックチェーンもアンチマネーロンダリングのコンプライアンスに違反していると判断したようだ。
dai06
マルタのジョセフ・マスカット首相は、仮想通貨のことを必然的な通貨の未来として積極的に支持しており、政治、市民、企業活動全域に渡るブロックチェーン技術の革新的なインパクトの可能性を強く主張している。
”ブロックチェーンアイランド”と称するマルタ。
首相はこれまでにもブロックチェーンや仮想通貨に好意的な発言を続けている。
dai06
IMF
「監督下にある金融機関の数の増加、新しい金融商品の急速な発展、進化を続ける規制環境の変化、そして労働市場の縮小により、マルタ金融サービス局はかなりの負担を強いられている」
IMFが示す懸念は上記の通り。IMFは急速な発展に現場が追いついていないとみているようだ。
なお、IMFは2018年10月にも、「仮想通貨の急成長が国際金融システムに新しい脆弱性をもたらす」という主旨の報告書を出している。
マルタはこれからどのように仮想通貨やブロックチェーンに向き合っていくのだろうか…。
dai06
ソース元https://jp.cointelegraph.com/news/international-monetary-fund-says-growth-of-blockchain-in-malta-poses-significant-risks