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「Fusion Coin(フュージョンコイン)」は仮想通貨リップルをベースとして作られた仮想通貨です。
開発はFUSION PARTNERS PTE LTDというシンガポールの会社。少し悪い評判が目立っていますので、そういった部分も踏まえてご紹介していきます。
「Fusion Coin(フュージョンコイン)」の概要
通貨名/通貨単位 | Fusion Coin |
公開日 | 2015年 |
発行数 | 30000000 |
ホワイトペーパー | ー |
公式サイト | http://fusioncoin.info/ |
公式ツイッター | – |
購入可能取引所 | 公式サイトから購入 |
「Fusion Coin(フュージョンコイン)」は、別の仮想通貨であるリップルをベースに作られた仮想通貨です。
仮想通貨によって新たな決済方法の提案と、投資対象として発行されることが魅力だと公式サイトでは謳われています。
モバイル分散型のハイブリッド銀行「フュージョンバンク」を構築することを目的に掲げており、最終的には仮想通貨を用いた金融サービスを展開する予定です。
公開された2015年から「詐欺コインではないか?」と言われてきた通貨であり、今回はその部分を含めてご紹介していきたいと思っています。
「Fusion Coin(フュージョンコイン)」は詐欺コインなのか?
まずはじめに詐欺コインとは何なのかということを説明しなければなりません。
仮想通貨が使われる目的として一番多いのが、事業を開始したい企業や個人が、資金調達方法として仮想通貨を発行する場合です。
投資家は、公開されているホワイトペーパーやロードマップで事業計画などを確認し、将来性を見極め、投資先を決めています。
しかし中には資金調達を行っただけで、当初予定していたように計画を進行させないプロジェクトや、酷いものだとそのまま何の音沙汰も無いというプロジェクトがあります。
こういった事前に公開していた情報と実際の進行や展開が異なり、なおかつそれが悪質なだと詐欺コインだと言えるでしょう。
ではそれを踏まえて「Fusion Coin」はどうなのか?という部分を見ていきたいと思います。
そもそも明確な目的がよくわからない
「Fusion Coin」にはホワイトペーパーが存在しません。
そのため「Fusion Coin」がどんな目的を持った仮想通貨であるのかを知るためには、公式サイトの情報に限られます。
公式サイトによると「Fusion Coin」は下記のような目的を持った仮想通貨です。
モバイル分散型暗号化ハイブリッド銀行「フュージョンバンク」の構築
公式サイトによると「フュージョンバンク」という名称のモバイル分散型暗号化ハイブリッド銀行を構築することを目的の一つとしています。
これは「Fusion Coin」を使って銀行と同じような業務を行い、非中央集権的で国際的な仮想通貨銀行を作るというプロジェクトです。
しかしその具体的な内容は公式サイトで言及されていません。
「モバイル分散型」と書かれているため、おそらくスマホなどのモバイル端末を用いたものになると思われますが、技術的な部分や具体的に「Fusion Coin」がどのように関係していくのかがよくわかりません。
安全で信頼できる国際的な金融サービスを提供
こちらも「フュージョンバンク」と同様で、ホワイトペーパーが無いため技術的な部分や、具体性がありません。
詐欺コインではなく、ガッカリコイン
前述したとおり、「Fusion Coin」は目的に具体性がありません。
そのため例えプロジェクトの進行が酷いものであったとしても、いくらでも言い逃れが出来てしまいます。
これではいくらなんでも信頼できるプロジェクトとは言えませんね。
また、流通を目的の一つとしてコインであるのにも関わらず、なぜか公式サイトでしか購入できない状態が続いている点も気になります。
扱っている取引所が多ければそれだけ購入される可能性が広がるわけですし、目的とやっていることがバラバラという印象は受けてしまいます。
明確に詐欺被害にあったという人は現れていないものの、こういった様々な事情で信頼を得られていないというのが現状です。
詐欺コインと言うより、ガッカリコイン…という感じですね。
「Fusion Coin(フュージョンコイン)」まとめ
今回は「FusionCoin」についてご紹介してきました。
全体を通してやや不安な面が残る仮想通貨ではあるものの、なぜか取引量は伸びており、2018年中ごろには仮想通貨の取引量ランキングで100圏内入りも果たしました。
投資先として見ると決しておススメできるものではなく、すでに購入している人は値動きに注意しておきましょう。