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「MaidSafeCoin(メイドセーフコイン)」は仲介者を使わない個人同士のネットワークP2Pを使い、コンピューターリソースを提供することができるプラットフォーム「Maid Safe(メイドセーフ)」で利用される仮想通貨です。
ブロックチェーンを利用して使っていないコンピューターのリソース(ストレージや演算CPU)を共有することが可能になります。
「MaidSafeCoin(メイドセーフコイン)」の概要
通貨名/通貨単位 | MaidSafeCoin/MAID |
公開日 | 2014年4月 |
発行数 | 43億MAID |
ホワイトペーパー | https://github.com/maidsafe/Whitepapers |
公式サイト | https://maidsafe.net/ |
公式ツイッター | https://twitter.com/maidsafecoin_jp |
購入可能取引所 | Poloniex,Bittrex,Liqui |
「MaidSafeCoin(メイドセーフコイン)」とはP2Pを用いてコンピューターのリソースを共有することができるプラットフォーム「Maid Safe(メイドセーフ)」で利用される仮想通貨です。
普段私たちが使っているパソコンやスマートフォン、ゲーム機などはずっと使っているわけではありません。
その使っていない間、他の人にコンピューターの演算CPUやストレージを貸し出すことによって、提供者は報酬として仮想通貨を、提供を受けたものはリソースを確保することが可能になります。
その際の通信はブロックチェーンを利用したP2P、つまり仲介者の存在しない個人間のやり取りで完結することができます。
このサービスを利用すれば演算能力の高いコンピューターを買わなくても、複数のリソースを通じてスーパーコンピューター同等のマシンパワーやストレージを確保することが可能になります。
提供者は報酬として「MaidSafeCoin」を受け取るので、双方にメリットがあるプロジェクトというわけです。
「MaidSafeCoin(メイドセーフコイン)」の特徴
ブロックチェーン技術によって安全なP2Pリソース共有が可能に
リソースの共有は、ブロックチェーン技術が注目される以前から存在していた考え方です。
しかし今までは仲介者なしに行おうとすると、ウイルスやハッキングリスクが高いと懸念されてきていました。
また仲介者を利用した場合、システム手数料としてそれなりのコストがかかってしまい、方法としては非現実的でした。
しかし、ブロックチェーン技術によって貸し出しを行う部分以外のセキュリティを維持しつつリソースを提供できるようになり、多くのプロジェクトがこのようなサービスを開始します。
「Maid Safe Coin」はその先駆け的存在の一つであり、2014年に公開された時から注目度も高かったです。
固定されたコイン量と分散化されたデータ管理
「Maid Safe Coin」は利用者が獲得することができるコイン量を固定しています。
これは特定の利用者が無尽蔵にコンピューターリソースを使うことを防止する目的があり、全体の流通量も常に43億MAIDで変動することがありません。
また、利用者がデータをプラットフォーム上に送信や保管する時、そのデータは自動的に暗号化・分散化され、ブロックチェーンに書き込まれます。
そのため悪質な第三者によって改ざんされたり、盗まれたりする心配がなく、仲介者を使わずにP2Pリソースの共有が可能になっています。
管理されているデータは本人が専用のネットワークアプリを利用することでしか閲覧することができず、非常に安全な仕組みと言えます。
投資対象としては懸念材料も…
ここまで「Maid Safe Coin」の特徴についてご紹介してきましたが、投資対象としてはやや疑問が残る部分があります。
今回はそれについても少し触れていきたいと思います。
知名度が少ない…?
「Maid Safe Coin」は筆者が最後に確認した段階(2018年11月)で、仮想通貨ランキング第61位にランクインしている仮想通貨です。
世界的に有名な通貨と比較しても、それ程悪くない順位ではあるんですが、SNSなどを見てみるとなぜか注目度は低いように思います。
例えばツイッターの公式アカウントのフォロワーは現在(2018年11月)でたったの200人弱。
2014年からプラットフォームが稼働していることを考えると非常に少ない数字ですし、なぜこれほどの知名度でここまでランキングが高いのか不明です(笑)
考えられるのは少数の大口投資家だけで流通しているのではないかということ。
過去には仮想通貨の値段を上げるために資金力のある投資家がコインの価格を引き上げているという疑惑が出たコインもあったので不安を感じてしまいます。
別の仮想通貨関連のサイトでも似たような見解を持っている人を見つけたので、やや投資には慎重になるべきかな…という印象です。