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「SONM(ソン)」は2017年3月に公開されたマイニングリソースを共有するためのプラットフォームです。
公式によるとPCやゲーム機ハードを主なリソースとして考えており、利用者はリソースを貸し出すことでマイニング知識がなくてもマイニングに参加することができるようになります。
「SONM(ソン)」の概要
通貨名/通貨単位 | SONM/SNM |
公開日 | 2017年3月27日 |
発行数 | 444,000,000 SNM |
ホワイトペーパー | https://docs.sonm.com |
公式サイト | https://sonm.com/ |
公式ツイッター | https://twitter.com/sonmdevelopment |
購入可能取引所 | Binance,Liqui,COSS,Kucoin,HitBTC,OKEx,YoBit,Tidex,IDEX, |
「SONM(ソン)」はPCやゲーム機などのマシンパワーをマイニングリソースとして共有するためのプロジェクトです。
イーサリアムベースの仮想通貨であり、イーサリアムのスマートコントラクトを用いて開発された分散型アプリケーション(Dapp)での利用にも対応しています。
利用者はプラットフォームに登録し、自分が提供できるリソース分布を予め入力しておくことで、マイニングをしたいと考えている人にリソースを提供することができます。
マイニングが完了したタイミングでリソースを提供した人に仮想通貨で報酬が支払われるという仕組みで、リソースを提供する側は特に難しい操作などは必要ありません。
こういったリソースの共有を目的としたプロジェクトで、ターゲットデバイスをゲーム機と公式で発表されているのは非常にめずらしく、今回はそこについても考えてみたいと思います・
「SONM(ソン)」の特徴
余っているリソースを共有して報酬を得られる
普段我々が使っているPCやゲーム機は、1日を通して見ると待機状態にしている時間の方が圧倒的に多いと思います。
そんなデバイスを使っていない時間に、マシンパワーをマイニングのリソースとして有効活用しようというのがこのプロジェクトの本質です。
プラットフォームに登録しておけば使っていないデバイスのマシンパワーを使いたい人に提供することができ、それによって仮想通貨のマイニングに成功したとき報酬を得ることができます。
逆にマイニングを行いたい人はプラットフォーム上の独自トークン「SNM」を支払い、他の利用者からマシンパワーを借りることで、誰でもスーパーコンピューター並みのリソースを確保することが可能になります。
フォグ・コンピューティング技術
「SONM」はフォグ・コンピューティングという技術を使い、クラウドサーバーの負担を減らして情報処理速度を低下させないようにしています。
フォグ・コンピューティングはセンサーとなるデバイスと情報処理を行うクラウドサーバーの間に、実質的な情報処理や制御を行う別の環境を用意することで、メインのクラウドサーバーの情報処理容量を減らし全体の動作をよりスムーズに行おうことができる仕組みです。
モノとインターネットを繋げる、いわゆるIoT分野の必須とも言われている技術であり、今後「SONM」自体がIoT分野に進出することも示唆されています。
P2Pを利用したユーザーライクなプラットフォーム
「Peer 2 Peer」とは、ユーザー同士を直接つなぐ仕組みのことで、仲介者を使わずにデータのやり取りを行うことなどが可能な技術です
「SONM」の場合は当然マシンパワーのリソースを貸し借りする時に使われていますが、ブロックチェーン上にもデータが残らない機密性のチャット機能「Whisper」などにも応用されています。
「P2P」えお利用することでよりユーザーライクなプラットフォームとして設計されており、中央管理者による制限を受けることはありません。
ターゲットデバイスをゲーム機に絞っている
「SONM」が特徴的なのは、共有するリソースのベースとなるデバイスをPCだけでなくゲーム機にも絞っているところです。
こういったリソースを共有するためのプラットフォームはブロックチェーン技術が普及したことでいくつか登場しましたが、普及率の高いスマートフォンをターゲットデバイスに設定するところがほとんど。
しかし現在、PS4をはじめとするゲーム機はマシンパワーも発達しており、リソースとしての容量はスマホよりも多いです。
結果的にスマートフォンよりも少人数で多くのマシンパワーを獲得することが可能で、早い段階でリソースの確保が容易になります。
「SONM(ソン)」まとめ
今回はマイニングするためのマシンパワーを共有する「SONM」についてご紹介してきましたがいかがだったでしょうか?
2017年3月から開始されているプロジェクトであり、徐々に利用者も増えています。
今後仮想通貨が普及すればマイニングをする人口も増えると思いますので、プロジェクトとしても期待が持てますね。