- 米調査会社のトレフィスは、2018年内に1万500ドルに到達するとしていた価格を9500ドルへと修正した。
- 仮想通貨市場にはゴールドマン・サックスの参入などの明るいニュースもあったが、マウントゴックスの大量のBTC売却による暴落などの影響がある。
- なお、ビットコインはその総数の80%が採掘済みであるため、需要の高まりが価格を大きく左右する。ただ、年内は1万ドル前後の価格で推移するとみるのが堅そうだ。
2018年内のビットコインは1万ドル前後で推移か
「トレフィス(Trefis)」が提供しているインタラクティブなビットコイン価格予測チャートでは、ビットコインのユニークユーザー数と取引量の予測値を下方修正した。
トレフィスは当初、年末のビットコイン価格を1万500ドルと予測していたが、基準シナリオでの予想価格を9500ドルに修正した。
トレフィスは7月の時点でもビットコインの価格を下方修正している。この前月には取引所ビットメックスCEOのアーサー・ヘイズ氏が「ビットコインは年末までに5万ドルに到達する」と発言しており、その対比が話題になった。
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仮想通貨業界では12月以降、銀行が仮想通貨のクレジットカードによる購入を禁止したり、各国の金融当局が仮想通貨投資について注意喚起するなど、仮想通貨の価格にマイナスの影響を与える出来事が相次いだ。
結果的にビットコインの価格は12月から翌年2月までの間で2万ドルから6000ドルほどまでに大暴落した。この瞬間に「ビットコインは終わった」、「あれはバブルだった」と思った人も少なくないだろう。
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7月に入ると、米国証券取引委員会(SEC)がビットコインETFを承認するとの期待感から取引量は増加トレンドに転じた。
SECが承認すれば、世界中でビットコインを扱う投資家が増え、価格が大幅に上昇することが期待される。
4月から5月のマウントゴックスの大量の売却、6月の韓国取引所のハッキング被害など、ビットコインには依然として不安要素となる事件が多発している。
ただ、それと同時に仮想通貨と各国の規制の向き合い方が定まってきたことは、ビットコインにとって良い兆候といえそうだ。
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8月に入ってユニークユーザー数と取引量はいずれも向かい風を受けており、今後数カ月は低調なペースで成長すると見込んでいる。このため、年内のビットコインの価格は1万ドル以下で推移すると予測する。
2017年末と比べればほぼ半額だが、この価格が年内の適正価格なのかもしれない。
もっとも仮想通貨市場は移り変わりが激しく、この予測が大外れする可能性もゼロではないだろう。
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ソース元https://forbesjapan.com/articles/detail/22690