- 欧州経済研究センター(ZEW)によれば、ビットコインやイーサリアム等の仮想通貨は、2020年のドイツでは日常的な決済手段にはなっていないと予想。
- 300人の専門家に対し「仮想通貨は日常的な決済手段になるか?」と聞いたところ、ドイツの場合では13%、日本と米国では23%がその可能性についてうなずいた。
- 仮想通貨が支払い手段として浸透しない理由としては、技術的な理解の難しさや取引費用の高さを挙げた。
仮想通貨が当たり前の決済手段になるのは難しい?
欧州経済研究センター(ZEW)の調査によると、ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨は、20年までにドイツで決済手段として普及しないと考えられている。
(中略)
ドイツで仮想通貨が「持ち帰り用のコーヒーのような商品の支払い手段になる可能性」について、20年までに一般的になることが想像できると答えたのはわずか13%だった。
あくまでも見積もりだが13%という数字からわかるように、ドイツで仮想通貨が日常的な支払手段になるのはかなり難しそうだ。
それにしても”日常的な支払い(買い物)”は、”コーヒー”だという点がちょっとした驚きである。確かに世界的に消費されているものではあるが。
dai06
仮想通貨が自動車の購入手段になるかについては、ドイツでは6%、日本では13%、米国では15%の回答者がそうなる可能性があると答えた。
仮想通貨は変動の幅も大きいため、高額な買い物を長期的な視野で計画するのには不向きだろう。
dai06
ZEWの科学者 ドミニク・レーゼ氏
「今回の調査結果に対する説明として挙げられるのは、従来の支払い方法がすでに市場参加者の要求をおおむね満たしている一方、仮想通貨は20年末の時点でさえも、依然として日常的に使用するには技術的に複雑すぎるか、非常に高い取引費用を伴うものとして見られているというものだ」
法定通貨のように仮想通貨が人々にとって当たり前の支払手段になるには、それと同じだけの信頼性・利便性が問われてしかるべきだ。
そうした事情を考えれば、仮想通貨はすべての人達にとって易しいものではなく、「怪しい」、「わからない」と思われても仕方ない。
正しい知識・利用方法等が浸透するにはまだまだ時間がかかる。
dai06
ソース元https://jp.cointelegraph.com/news/germany-financial-experts-don-t-see-crypto-as-an-everyday-payment-method-by-2020