- ラッパーのイギー・アゼリアが生み出したミームコイン、「MOTHER」が急騰。
- 一部のユーザーは、約50万円相当のトークンを約14億円相当にまで増やした。
- MOTHERは何の価値提供も約束しておらず、議論と批判の対象にもなっている。
著名人生み出したセレブトークン、ブテリン氏も批判
ラッパーのイギー・アゼリアのMOTHERトークンは6月6日に史上最高値を再び更新。ソラナ(Solana)で最新の人気ミームコインのリターンを拡大し、セレブ暗号資産(仮想通貨)という非常に危険で、時には悪名高いサブセクターへの批判を招いた。
MOTHERの時価総額は1週間で約2億ドル(約310億円)相当に。
物議も醸しているXでの積極的な発信で、多くのユーザーを惹きつけている(約800万フォロワー)。
NFT仮想通貨Leader編集部
多くのミームコインがそうであるように、MOTHERは何の価値提案も主張していない。保有者は、ロイヤリティ付きNFTのように、アルバムの売上から支払いを受けることはない。また、一部のサッカーチームが発行するファントークンのような投票権もない。MOTHERの価値は、純粋にこのコインに対する需要の働きであり、一部の投機家はこのコインがさらに高騰する可能性に賭けている。
確かな裏付けを持たないミームコインは、言わずもがなリスクが高い資産とされる。
仮想通貨メディアのThe Blockによれば、ソラナでは5月に50万ものトークンが誕生しており、MOTHER同様「Pump.Fun」というミームコイン作成プラットフォームがその動きを後押ししている。が、MOTHERのように巨額の時価総額に達するケースはごく稀だ。
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このようなバブルは、いわゆるセレブトークンに対する監視の目を新たにした。
イーサリアムの創設者、ヴィタリック・ブテリン氏は5日、セレブトークンを「目的達成の手段としての金融化」をアピールし、大きな目的を持たないとして批判した。
これに対しアゼリア氏はブテリン氏を挑発するような内容をXに投稿。
ユニスワップの生みの親で業界で大きな影響力を持つヘイデン・アダムス氏は、アゼリア氏の投稿に対して、「仮想通貨への進出をより高尚な目的のためすることに失敗した」と批判。
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<参考元>coindeskjapan