- 仮想通貨ヘッジファンド3ACの清算人が、創業者からの資金回収を目指している。
- 創業者はスー・チュー氏とカイル・デイビス氏で、回収したい金額は1870億円(約13億ドル)。
- 破産申請後チュー氏とデイビス氏らの行方はつかめておらず、審理にも参加していない。
行方つかめぬ創業者たち、難航予想される1870億円の回収
破産した仮想通貨ヘッジファンド「スリーアローズキャピタル(3AC)」の清算人であるテネオ(Teneo)が、創業者のスー・チュー氏とカイル・デイビス氏から約13億ドル(1870億円)の資金回収を試みている
清算人によれば3ACはチュー氏とデイビス氏がいた時点で13億ドルの負債を抱えており、その後3ACは約35億ドルまで負債をふくらませているという。
創業者が負担すべき責任は、沿う債務の3分の1以上とのこと。
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2022年7月には、同社はニューヨーク南部地区の米国破産裁判所で破産申請も行っている。デイビス氏とチュー氏は破産申請後もソーシャルメディアで活動を続けているが、彼らがどこにいるかはわかっていない。
彼らは過去破産手続きの際にも、召喚状に応じず審理に参加をしていない。
デイビス氏に至っては『3ACは死んだ、3ACベンチャーズ万歳』とTwitterに投稿したこともあるくらいだ。
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米国の清算人の弁護士たちは、破産手続き中にデイビス氏とチュー氏が裁判所で審理に参加するよう求めてきた。3ACの創業者二人にはデジタル召喚状が発行されたが、それは無視されている。清算人側の弁護士は「繰り返し義務を無視している」としてデイビス氏らを法定侮辱罪で訴えようともした。
破産までの経緯は紆余曲折あったにせよ、彼らの態度がかつての顧客である債権者たちや清算人らの気持ちを逆なでしたことは想像に難くないだろう。
彼らのデジタルアートコレクションだった、ドミトリ・チェルニャクの『ザ・グース』がオークションにかけられたこともあったが、売却金額は620万ドルと目標金額にはほど遠い。
清算人の仕事が終わるまでの道のりは、まだかなり長そうだ。
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<参考元>cointelegraph