- EU各国が中央銀行デジタル通貨(CBDC)を検討するなか、ハンガリーは答えを急いでいない。
- 成人の13%が銀行口座を持っておらず、政府はこれを救う手段として検討しているという。
- 実証実験を通じて可能性を探っており、研究の最前線には立ち続ける意思があるとのこと。
ハンガリーのCBDC導入、差し迫らずとも可能性は模索中
ハンガリーは、広く国民が利用可能な中央銀行デジタル通貨(CBDC)の差し迫った必要性はないと考えているが、銀行口座を持たない人々を助けることができるかどうかを実験していると中央銀行の高官が5月10日に述べた。
実に成人している国民の13%が銀行口座を持たないというハンガリー。
CBDCは、金融システムに参加させるという救済策として検討しているという。
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ポンド、ユーロ、スウェーデンクローナといった通貨を発行する各国の中央銀行を含む多くの欧州当局が、自国通貨をデジタル形式で発行するかどうかを積極的に検討している。欧州中央銀行(ECB)は今年末までにデジタルユーロの開発に着手するかどうかを決定する予定であり、イギリスではイングランド銀行がデジタルポンドが将来的に必要になる「可能性が高い」と述べている。
仮想通貨への取り締まりを強化する一方で、CBDCは積極的に検討してEU加盟国。
ハンガリーが独自路線を貫きCBDC導入を遅らせるのか、それともやはり他のEU加盟国にならうのか注目が集まる。
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ハンガリー中央銀行のチーフ・デジタル・オフィサーであるアニコ・ソンバティ(Anikó Szombati)氏は、シンクタンクのOMFIF(Official Monetary and Financial Institutions Forum)が主催したイベントで「今のところ、一般市民や商店に向けたリテールCBDCの大規模な導入について、差し迫った必要性はないと考えている」と述べた。
しかし、彼女は実証実験を通じて「デジタル通貨発行の可能性を探っている」とし、「CBDC研究の最前線に立ち続けたい」とも述べた。
ソンバティ氏は、検討の際には深刻な市場の失敗や政策目標などに基づいて動機を特定する必要があるとし、慎重な姿勢を崩してはいない。
ただ、CBDCに期待感を持っていることは事実のようだ。
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<参考元>coindeskjapan