- これまでに18億ドル(約2640億円)以上のロイヤリティが、NFTクリエイターに支払われた。
- 調査によれば支払いが最も多かったのは、取引高最大のマーケットプレイスであるOpenSea。
- 「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」で有名なYuga Labsは1億4760万ドルを超える。
ロイヤリティのために戦う?NFTクリエイターと作品の今後
18億ドル(約2640億円)以上のロイヤリティがこれまでにイーサリアムベースのNFTコレクションのクリエーターに支払われたとGalaxy Digital(ギャラクシー・デジタル)は10月21日に発表したレポートで述べた。
また支払いが最も多かったのはOpenSea(オープンシー)で、2021年にロイヤリティの平均パーセンテージは3%から6%に上昇したという。
世界最大規模のNFTマーケットプレイスであるOpenSea。2022年1月9日にはたった1日で2億6100万ドルもの取引高があったとして大きな注目を集めた。
そんなOpenSeaには多くのクリエイター、多くのNFT作品が集まっており、当然そこで支払われるロイヤリティも高額となっている。
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ロイヤリティを得た額は、レポートによるとトップ10のみで全体の27%を占めた。人気NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」を手がけるYuga Labs(ユガラボ)は現在まで最も多くのロイヤリティを獲得しており、その額は1億4700万ドルを超える。
NFTスタートアップのRTFKTを買収したNike(ナイキ)は、9160万ドルを得た。それ以外の実世界のブランドもロイヤリティを手にしたが、その額はさほど多くない。Gucci(グッチ)、Adidas(アディダス)、Nickelodeon(ニコロデオン)、McLaren(マクラーレン)は数十万ドル〜数百万ドルだ。
多くの企業・個人がNFTの創出と販売に熱心に取り組んでいる。
仮想通貨市場の低迷がその足を引っ張っている印象は否めないが、これからも一大市場となる期待は失われていない。
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「Nike、Gucci、Adidasのような大手ブランドも、ロイヤリティがなくなれば、何千万ドルもの潜在的な収益を失うことになる。これらの伝統的大手ブランドや著名クリエイターが、NFTコレクションから得られるロイヤリティを中心とした収益源を維持するために懸命に戦うことを期待している」とGalaxy Digitalは述べた。
乱立するNFT、あちこちに目がいくユーザーの関心や投資意欲。
良い作品を生み出し続けることはもちろんのこと、それを二次流通などで上手く回していく土壌を整えることも、NFT業界の成長にとって必要不可欠に思える。
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<参考元>coindeskjapan