- 環境保護に一役買う「グリーン・フィンテック」が英国で人気を集めている。
- アプリなどで支払いをすることで、消費活動に伴うCO2排出量を計算できる。
- スマートフォン決済や仮想通貨を扱う、若い人を中心に浸透しつつある。
当たり前に使いこなすデジタルネイティブ、環境保護にも積極的
金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた「フィンテック(FinTech)」が世界中で発展しています。近年ではスマートフォン決済や仮想通貨、投資ツールなど、さまざまなものが生み出されてきましたが、最近、英国ではフィンテックに「環境保護への貢献」という要素を加えた「グリーン・フィンテック」が登場し、デジタル・ネイティブ世代を中心に支持を集めています。
おさらいしておくと、「デジタルネイティブ」とは、生まれた時からインターネットやパソコンなどが当たり前に存在する環境で育った世代のことをいう。意見はさまざまだが、日本では1980年前後生まれ以降の人々を指すと言われている。
彼らはインターネットを当たり前に使いこなし、そこに付随するさまざまなサービスを利用している。近年注目を集めている、スマートフォン決済や仮想通貨もその一種だろう。
dai06
1990年代以降に生まれたデジタル・ネイティブ世代は、経済的に見ると、実店舗を持たないデジタル銀行やフィンテック・サービスに早くから親しみ、スマホを使った手軽で便利な取り引きを好むのが特徴です。
(中略)
このような背景から注目を集めているのが、環境保護への貢献とスマホ機能の利便性を併せ持つグリーン・フィンテックです。
スマホがあれば何でもできてしまう時代。特に仮想通貨が登場して以降、デジタル上での決済の技術革新は一気に進んだ。
dai06
デビットカードとアプリが連動したトレッドは、ユーザーの消費活動をCO2排出量に置き換えて、アプリで表示してくれる英国初のサービスです。トレッドは「自分の買い物=CO2排出量」とし、消費行動を「食料品」や「移動費」などにカテゴリー化。買い物データを分析し、自分のライフスタイルの何が気候変動に最も影響を与えているかを、わかりやすい形で見える化してくれる仕組みです。
日々の暮らしに伴うCO2排出量を見える化することで、環境保護への意識もより一層高まる。さらにトレッドでは、自分が抑えたCO2排出量によって手数料も変動するため、環境を保護すればするほど、自分への利益も生まれる。
dai06
<参考元>GetNavi web