- 決済大手のVISAが、クリプトパンクスのNFTを15万ドル(約1650万円)で購入。
- 購入発表時のブログには『NFTがデジタルコマースの新たな一章となる』と。
- VISAの参入により、クリプトパンクスの価格は高騰している。
VISAがNFT市場に狼煙、クリプトパンクスのNFTを購入
決済世界大手のVISAは今週、「クリプトパンクス(CryptoPunks)」のNFTを15万ドル(約1650万円)で購入したと発表。「歴史的な芸術コレクション」に、ブロックチェーンアートトークンを加えるためだという。発表に関するブログ記事においてVISAは、「NFTがデジタルコマースの新たな一章となる」と宣言した。
Facebookとの旧リブラ計画の折に、一旦は仮想通貨・ブロックチェーン業界に離れたかに思えたVISA。しかし、この決済サービス業界の雄は、ここにきて大きく動いた。
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皮肉なことに、(当記事を含めた)宣伝効果を考慮すれば、15万ドルはVISAにとっては安い買い物だったはずだ。
今回の発表は2000万ドル規模の熱狂的クリプトパンクストレーディングを誘発し、その盛り上がりは収まる兆しを見せていない。
クリプトパンクスは複数の小さな画像によって構成されたデジタルアート。VISAの購入については懐疑的な声もあったが、結果として市場は熱狂している。
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「指の上を飾る岩がある」と、NFTに特化したブロックチェーンWAXの共同創業者、ウィリアム・クイグリー(William Quigley)氏は指摘した。「何もするとは思えないし、実際に何もしない。それでもそれに1万〜2万ドル支払うのだ」
オンラインでの暮らしにますます移行していくことは、宝石のような実世界でのステータスシンボルが、同様に独占的なデジタルのモノという新しい競合に直面することを意味すると、クイグリー氏は考えている。
今はまだ、NFTがただのお飾りにしか見えず、不必要なモノとみる人も多い。しかし、その価値は唯一無二であり、多くの人、多くの企業を惹きつけ始めていることは確かである。
今後は、ただコレクションするだけではない楽しみ方も、生まれてくることが期待されている。そうなった時、やはりほかの人にはない魅力をいち早く持っていることは、一種のアドバンテージになるはずだ。
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ソース元https://www.coindeskjapan.com/120336/