ファクトムとは? ファクトムは2015年にアメリカで公開された仮想通貨です。個人情報漏えいのリスクが低いことと、証券や証明書などの重量な書類を、ブロックチェーン技術を応用して、より安全に、より低コストで管理できる仕組みを作る未来を目指す仮想通貨です。2016年にはビル&メリンダ・ゲイツ財団から多額の資金提供を受けたことで話題になりました。そんなファクトムの2017年をまとめていきたいと思います。
ファクトムの2017年振り返り
2017年 4月
住宅ローンの情報をブロックチェーン上に保管しておくことで、半永久的に記録することができるシステム「ファクトム・ハーモニー」を発表。
※通常であれば住宅などの売買契約記録は不動産会社などに依頼する必要がありましたが、仲介手数料や管理費などたくさんのコストがかかってしまいますが、「ファクトムハーモニー」は仮想通貨の主流であるブロックチェーン技術を使い、記録を分散して残しておくことで大幅なコスト削減につながり、ハッキングしにくく公平な情報管理が可能になります。アメリカでの住宅ローン市場で活用されることが見込まれており、現在ファクトムの重要なポイントでもあります。
2017年 6月
ファクトム社が、ブロックチェーン技術の販売を行っている「カウラ株式会社」、会計ソフトウェア開発を行っている「株式会社アトラス」と合同でマイナンバーの記録管理システムの開発を発表しました。マイナンバーの追加や削除だけでなく、変更などの処理もスムーズに行う事ができるようになるそうです。
2017年 9月
秒速で億を稼ぐ男・与沢 翼氏が持っているファクトムを売却しリップルを購入したということを発言。
2017年 12月
ファクトム社の新しい最高マーケティング責任者(CMO)にジェイ・スミス氏が就任。
ジェイ・スミスCMOは世界最大のプロフェッショナルネットワーク「LinkedIn」でブロックチェーン技術をつかったアプローチを考えていると発表。
これまでファクトムはマーケティングに関して疑問視する声が多かったのですが、今回のジェイ・スミス氏の就任で大きく改善されていくのではないかと期待が集まっています。
2018年のファクトムははどうなる?
2017年は仮想通貨全体が急激な盛り上がりを見せた年でした。
ファクトム自体は他の仮想通貨に比べてそこまで革新的なニュースは無かったものの、ビル&メリンダ・ゲイツ財団との繋がりや住宅ローンの記録システムなど他の仮想通貨にはない魅力がある銘柄だと思います。
もともとビットコインのブロックチェーンの問題を解決するため開発された仮想通貨であり2016年までは比較的注目度の高い銘柄だったのですが、今年はビットコインや他のアルトコインの明るいニュースがたくさん続いたので影に隠れてしまった印象があります。
しかし今後拡大が予想される仮想通貨市場において、ファクトムの持つシステムは独自性があり人気が再燃する可能性は十分に秘めていると思います。