- ブラジルが主要金融機関を結びつけるブロックチェーンのプラットフォームを始動させる。
- 名前は「PIER」。民間保険監督局、ブラジル中央銀行、証券規制当局が参加予定。
- プラットフォームの活用により、情報運用の円滑化や安全な管理が可能になる。
ブラジルが「PIER」導入、安全で早い情報管理可能に
ブラジルの金融規制当局は4月1日(現地時間)、PIERと呼ばれる情報共有ブロックチェーン・プラットフォームの開始を発表した。
運用開始時点では、このブロックチェーンはブラジルにある主要金融機関4つのの内、3つからのデータを引き出す。PIERの主要な支援元である民間保険監督局(SUSEP)、ブラジル中央銀行(BCB)、そして証券規制当局(CVM)だ。
社会保障監督局(PREVIC)も今後の参加を計画しており、ブラジルという国全体の経済がこのPIERによって紐づく見込み。
ブラジル経済規模1.9兆ドル(約206兆円)もの、経済活動に関する情報処理に革新をもたらす可能性がある。
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ブラジル中央銀行によれば、PIERを利用する官僚は、企業の制裁、財政実績、業務関係者に関しての姉妹機関におけるリアルタイムの記録に「数秒で」アクセスすることが可能にする。以前は縦割りだったデータバンク間に、容易でオンラインな架け橋を渡す。
PIERはデータの管理のみならず、政治任用者の身元確認も目的としている。公明正大で迅速な事務手続きが可能となればブラジル国内の経済もさらに発展を遂げるだろう。
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ブラジルの金融セクターはしばしば、ブロックチェーンの可能性に期待を寄せる。民間銀行は、テゾス(Tezos)ブロックチェーン上でセキュリティトークンを発行し、イーサリアム上でブラジルの通貨であるレアルに裏付けられたステーブルコインを作成した。PIERのプレスリリースが指摘する通り、「金融サービスにおけるブロックチェーンの利用は市場で発展している。」
新技術を積極的に導入していくブラジル。
こうした国の姿勢は民間にも伝播し、より大きな技術革新を起こす原動力となるかもしれない。
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ソース元https://www.coindeskjapan.com/49695/