この記事は、NFT仮想通貨Leader編集部からの投稿です。
このニュースのPOINT!!
- ベネズエラの仮想通貨ペトロを裏付ける石油量が、50億バレルから3000万バレルへ大幅に減少することがわかった。
- 減少の原因になったのは、ベネズエラ国有の石油会社PDVSAに対するアメリカの経済制裁とされている。
- ベネズエラのマドゥロ大統領は、年金受給者や退職者への支給金をペトロで支払うとしていた。
揺らぐベネズエラの仮想通貨ペトロ、経済制裁の影響は深刻か
ベネズエラは、同国独自仮想通貨「ペトロ(Petro:PTR)」の裏付けとなるを当初予定の50億バレルから大幅に減少させ、原油3000万バレルとする計画を明らかにした。
経済制裁をかわす狙いもあったペトロ。しかし、元々心配されていた信頼がさらに揺らいでいる。
裏付けがなくなれば通貨の価値が下がるのは必然で、さらにその減少量はあまりにも大きい。
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裏付ける原油量が大幅に減少された原因は、米国のベネズエラ国有石油会社PDVSAに対する制裁だとされる。同社はこの制裁により、2019年の原油抽出を削減した。
かつてベネズエラの主要産業はコーヒーやカカオ生産だった。だが、1918年にマラカイボ湖で油田が発見されて以来、同国は産油国として成長を続けてきた。
だがボリバル・フエルテがハイパーインフレーションによるデノミネーションによってボリバル・ソベラノとなり、経済は2010年代から混迷をきわめている。
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ペトロは昨年10月下旬に正式に販売が開始。同国はハイパーインフレーション1000万%とも言われ、仮想通貨を避難通貨として積極的な活用を進めている。昨年も年金受給者に対する毎月の支給金をペトロへと強制的に両替している。
2019年の退職者・年金受給者へのクリスマスボーナスも、このペトロで支払うことが発表されたばかり。
「無い袖は振れぬ」ということわざがあるが、ペトロやベネズエラ国民の暮らしはどうなってしまうのだろうか…。
dai06
ソース元https://jp.cointelegraph.com/news/venezuela-cuts-petros-backing-from-5b-barrels-of-oil-to-30m-reuters