目次
- 仮想通貨やICOを狙ったハッキングが急増している!!
- ICOで調達された資金は約10%以上がハッキングされている悲惨な状況…。
- わたしたち投資家も、資産管理をしっかりやらないとダメ!
Coincheck事件は序章に過ぎない?
仮想通貨取引所Coincheckが、ハッキングによって顧客から預かっていたXEMを大量に盗まれるという大事件がありました!
被害総額は、なんと約580億円。XEMを保有していたユーザーには、日本円(JPY)で補填される事が発表されておりますが、2018年1月29日17:00現在、殆どの取引きを停止している状態が続いており、Bitcoin以外の資産は引き出す事さえできない深刻な事態が続いています…。
Coincheckといえば、規模は日本最大級で、TVCMには有名人も出てて、他の取引所と比べても安心感がハンパなく高い仮想通貨取引所というイメージを抱いていた分、事件を知った時は衝撃でした…。
管理人自身、Coincheckで頻繁に取引きをしていましたから、今後の対応が心配でならないし、同様の事件が起こらないよう願うばかりです、、、。
しかし、どうやら、多くのハッカー達が仮想通貨市場に注目しており、既に、甚大なハッキング被害も発生しているようです。
仮想通貨やICOで、ハッキング被害が急増!
驚きのハッキング被害!ICOは資産の約10%を失っていた。
仮想通貨ニュースサイトのMoney VOICEの記事(http://www.mag2.com/p/money/368194)によると、なんと、ICOで調達した資産の約10%がハッキング被害にあっているという統計があるようです。
372社のICOを調査した結果、37億ドルの資金のうち4億ドル(440億円強)が盗まれているということで、すでに「ICOハッキング市場」は、ちょっとした産業と言えるレベルにまで成長していることになります。
仮想通貨取引により、多くの人が収益を挙げた事が報道され、仮想通貨投資家の人口は鰻登りだと思います。
しかし、それと同じくらいに、仮想通貨をターゲットにするハッカーも急増しているのかもしれません・・・。
(※ICOって何?…って方は下記をご参照ください。)
仮想通貨やICOのハッキング被害が増えている理由はなにか?
ブロックチェーン自体は、限りなく改竄される可能性が低いものである事は間違えありませんし、ブロックチェーン自体がハッキングされて改竄されたというような事件は過去に殆どありません。
しかし、非常にセキュリティ強度の高いブロックチェーン技術を使用している仮想通貨やICOが、なぜハッキングされてしまうのでしょうか?
その一番の原因は管理者が十分な管理体制で管理していないからです。
つまりは、仮想通貨取引所や、ICOトークンの発行元企業の脇の甘さが原因です。(恐らく、ほぼ100%の原因がこれ!)
現在、巷を騒がせているCoincheckも、推奨されているマルチセグの導入や、コールドウォレットでの管理を怠り、ホットウォレット(オンラインで仮想通貨を管理する仕組み)でネム(XEM)を管理していた事によりハッカーの仕事をやりやすくしてしまいました。
ハッキング被害は今後も増えそう。特にICOはヤバイ…。
管理人は、今後も、仮想通貨やICOにおけるハッキング被害は増えると考えています。
特に、ICOに関しては「資金調達をしたい」という目的ばかりが先行してしまって、セキュリティ対策が十分でない場合も多く、狙われやすいようです
その結果、前途したように、資産の10%をハッカーに奪われるというトンデモな状態に陥っています。
この状況は深刻で、改善されるまでに時間がかかればかかるほど、参入してくるハッカーが増えてしまい被害は増えてしまうわけですが、残念ながら、しばらく、改善は難しいのかなぁと管理人は思っています。その理由は、、、
- 資産調達が第一目的の企業はブロックチェーンの技術に詳しくない可能性が高い。
- そもそも資産が目的の企業はセキュリティ対策にかかるコストをケチりたいと思う。
- ICOの参入障壁が低過ぎるから、管理者に相応しくないトークン発行元も多く参入してしまう。
今まで、青田買いという感覚でICOトークンを安く買って、大儲けした人も多くいるとは思いますが、万が一、投資したICOがハッキング被害にあってしまって、消失してしまうような事になったら、投資金額はパーになっちゃうかもしれません…。恐怖ですね…。
仮想通貨投資するなら絶対に必要な2つのハッキング対策
ここまでで、取引所やICO発行元のハッキング被害について触れましたが、ハッキング対策をすべきなのは彼らだけではありません。
仮想通貨取引きをしている私達も、しっかりとした防御策を取らなければなりません。
1. 取引所に資産を置きっぱなしにしないこと。
すぐに売り買いしないと考えている資産は可能な限り、取引所のウォレットではなく、ハードウォレットやソフトウェアウォレットで管理するようにしましょう。取引所のウォレットに預けっぱなしにした資産は、取引所がハッキングされたら消失します。
2. ICOに投資する時は投資先を見極めること。
発行元が掲げる耳障りの良いキャッチコピーやビジョンに騙されず、情報収拾をしましょう。最低限、その企業が信頼をして投資しても良い企業なのかを吟味する必要があります。そんなの難しくてわからないというならICOは諦めるべき…と管理人は思います。