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「Horizen(ホライゼン)」はもともとは「ZenCash(ゼンキャッシュ)」という名称で公開されていた仮想通貨です。
2018年8月に行われた「ZenCash」のBi-weekly updateでリブランディングが行われ、現在の名称になりました。
「Horizen(ホライゼン)」の概要
通貨名/通貨単位 | Horizen/ZEN |
公開日 | 2017年5月23日(名称変更2018年8月23日) |
発行数 | 21,000,000ZEN |
ホワイトペーパー | https://www.horizen.global/assets/files/Zen-White-Paper.pdf |
公式サイト | https://horizen.global/ |
公式ツイッター | https://twitter.com/horizenglobal |
購入可能取引所 | ー |
「Horizen(ホライゼン)」とはもともと「ZenCash(ゼンキャッシュ)」という名称で公開されていた仮想通貨です。
「Zen Blockchain Foundation」という非営利団体によって資金が管理されており、ブロックチェーン技術を使ったプライベート通信を可能にしているのが特徴です。
Swing Walletという技術で完全な匿名性を維持したままコインやメッセージを送信することが可能になっており、強いプライバシー技術を使った様々な展開をしています。
今後はストレージサービスや中国などのネット規制の強い国でも自由にインターネットへアクセスすることができる機能を実装していくようです。
またブロックチェーン技術が発展する上で最も大きな課題と言われているガバナンスとスケーラビリティ問題の解決に向けた活動が注目を浴びており、投資先として見ても非常に魅力的な仮想通貨です。
「Horizen(ホライゼン)」の特徴
トランザクションとプライバシーにこだわる仮想通貨
「Horizen」のはトランザクションやプライバシーという、決済手段として実用的な部分に焦点をあてて開発をしている仮想通貨です。
Horizenのネットワークは全世界で15,0000以上ともいわれる膨大な数のノードによって支えられているプラットフォームです。
これは最も有名な仮想通貨と言われているビットコインやイーサリアムよりも多く、それだけ安定したトランザクションを維持し続けているということでもあります。
またゼロ知識証明やzk-SNARKSと言われる最先端のプライバシー技術を用いて、利用者のプライバシーを保護することにも力を注いでいます。
「Secure Node(セキュアーノード)」と「Super Node(スーパーノード)」
「Horizen」の最も大きな特徴は「Secure Node(セキュアーノード)」と「Super Node(スーパーノード)」と呼ばれる2層のノードにあります。
ノードはブロックチェーンにデータを記録・保存するという重要な役割がありますが、「Horizen」はノードを2層構造にすることでさらに多くの役割を持たせています。
例えばプライベートなトランザクションの情報処理や、実際のトランザクションを悪質な第三者から守るため大量のダミートランザクションを生成するなどです。
こういった既存のノードに複数の役割を持たせることで、より効率的にデータ処理を行うことが可能になっています。
「Secure Node」と「Super Node」はそれぞれノード報酬を得るための要件が異なります。
「Secure Node」はノードを運用するために42ZEN、「Super Node」は500ZENが必要になり、それぞれ性能が異なるゆえにサーバーに要求するスペックも異なります。
「Super Node」の方がより高度で処理の高いスペックが要求されますが、個人的なノード運用程度であれば「Secure Node」も十分に使えます。
「Super Node」は将来的にサイドチェーンを実装してスマートコントラクトなどのサービスを提供するとしています。
まとめ 「Horizen(ホライゼン)」はブロックチェーンの課題を解決するか
今回は仮想通貨「Horizen」をご紹介してきましたがいかがだったでしょうか?
ここまで「Horizen」の特徴について語ってきましたが、プロジェクト全体としてはブロックチェーンの課題解決に向けた活動も行っているようです。
まず一つはガバナンス、つまり市場や権力の集中化についてです。
「Horizen」では特定の組織に権力が集中することを防ぐため、分散化されたガバナンスモデルを提唱し、実際に採用しています。
具体的には、マイナーとノード運用者の二つの視点からブロックチェーンを監視する構造を構築し、監視者に報酬を与えることでより健全なプラットフォームを目指しているのです。
もう一つはスケーラビリティ問題などへの取り組みです。
膨大なトランザクションを処理した時に、ブロックチェーンの負荷が原因で処理能力が低下するこの問題は、今後仮想通貨が発展していく上で重要な課題と言われています。
「Horizen」は現在、PoWというコンセンサスアルゴリズムを採用していますが、今後は「Directed acylic graph(DAG)」と呼ばれる新しい方法の研究を行っていると言われています。
これについては現在詳しい情報は出ていませんが、今後も細かいアップデートを予定しているようで、期待したいところです。