- 日本銀行が事業者を対象とした、中央銀行デジタル通貨に関する情報収集を開始。
- ITシステムの開発などに携わる事業者らから、情報・資料の提供を求める。
- 提供は9月18日まで受け付ける。提供した事業者らに、今後の取引における優遇などはないという。
情報収集積極化の日銀、事業者らに協力求める
日本銀行が、中央銀行デジタル通貨に対応するための情報提供依頼を始めた。CBDCの技術面での基本事項に関して検討する上で参考にするのが目的で、ITシステムの開発や製品・サービスを提供している事業者から関連情報や資料の提供を受けたい考え。
中央銀行デジタル通貨に関する情報収集を積極的な姿勢をみせる日銀。
情報提供依頼書は郵送にて貸与。書類の貸与は8月31日まで。情報の提出は9月18日まで受け付ける予定だ。
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今回の情報提供依頼でも改めて「現時点において中央銀行デジタル通貨を発行する計画はありません」と明示している日本銀行。CBDCを発行することに特に積極的な姿勢を示しているわけではないが、その重要性は認識している。
中央銀行デジタル通貨発行の計画は、現時点で存在しないことを日銀は再度強調。
しかしながら、発行の必要性が高まった時にそなえて準備はしておきたいようだ。もちろん、「発行の準備が水面下で進んでいる可能性もあるのでは…?」とみる人々も少なくないだろう。
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日銀は、「今後、日本銀行がCBDCの技術面での基本事項にかかる実証実験をITシステムの開発や製品・サービスの提供を行う事業者と行うこととなった場合においても、その事業者の選考等とは一切関係ありません」としている。
書類はメールやインターネット上でのダウンロードではなく郵送で行い、かかる費用も事業者もち。さらには資料の返還もないという。ただ、今後追加の情報提供はお願いする可能性があり、その際は協力してほしいとのこと。
少々癖のある依頼ととることもできるが、「一枚噛んでおきたい」と考える事業者は少なくないかもしれない。
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ソース元https://www.coindeskjapan.com/73544/