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IOTA 2017年動向をまとめてみた。

この記事は、じんぺいからの投稿です。

IOTAとは? IOTAは、IOT(Internet of Things)市場で活用される事を目的とした仮想通貨です。モノのインターネットとも言われるIOT技術は、仮想通貨にも負けず劣らず注目される技術の一つ。「IOT + 仮想通貨」という、多くの人々の注目を集めるIOTAの2017年にあった出来事を振り返ってみようと思います。

IOTAの2017年を振り返る

2017年 6月

14日、香港の仮想通貨取引所「Bitfinex」にIOTAが上場し、日本での取り扱いが可能になりました。
IOTAは「Internet of Things(モノのインターネット)」という、あらゆるモノをネットで繋げることで生活を豊かにするという革新的なアイデアで注目を浴びており、上場後価格が一気に高騰します。

2017年 7月

仮想通貨研究者、ネ—ハ・ナルラ氏が共有ウェブサービス「GitHub」を使いIOTAのシステムのコードを調査したところ、IOTA独自のハッシュ関数「Curl」に、差分解読法というハッシュ関数破壊技術に対する脆弱性が発見されました。

14日、ネ—ハ・ナルラ氏は「差分解読法は非常に有名な技術で、悪用すれば他人のIOTA通貨を奪い取ることも可能だ」とIOTA開発チームに指摘しました。その後も様々な問題が発見され、現在もネ—ハ・ナルラ氏とIOTAは連絡を取り合って、様々な対策を取っているとのことです。

2017年 8月

7日、IOTAチームがネ—ハ・ナルラ氏が発見したシステムの弱点を修正しました。

2017年 10月

13日、ブロックチェーンを実際のビジネスへ活用するための研究をしている「ブロックチェーンビジネス研究会」がIOTAの創業メンバーDominik Schiener氏に独占インタビューを行いました。
ここではDominik Schiener氏の携わっている事業やIOTAの歴史、IOTAの独自技術「Tangle(タングル)」と他のブロックチェーンの違いについて語られています。
参考: http://businessblockchain.org/iota_dominik_schiener_interview_part1

2017年 11月

13日から香港で行われた「イ—サリアムサミット」で、仮想通貨イ—サリアム・クラシックがIoT事業への展開を示唆しました。ほぼIOTAの独占分野だったIoT事業へ大手の仮想通貨が参入することに注目が集まりました。

28日、IOTAがマイクロソフト、サムスン、富士通、フォルクス・ワーゲンなどの大手企業と提携してIoT事業に取り組むと公表しました。
マイクロソフトがIOTA財団のホームページ上にコメントを出すなど大きな盛り上がりをみせ、市場の価格も上昇しました。

2017年 12月

1日、レビューや比較を行っている人気サイト「The Next Web(TNW)」内で、IOTAを創業したメンバーDominik Schiener氏とDavid Sonstebo氏による質疑応答が行われました。
この質疑応答ではIOTAの初歩的な質問や今後の展望など様々なことが語られました。

2018年 IOTAはどうなる?

2018年以降、IOTAの動向で注目したいのはやはりIoT事業への展開でしょう。
2017年はマイクロソフトをはじめとする大手企業と提携してIoT市場の開拓を進めてきたIOTAですが、イ—サリアム・クラシックなどの大手が事業に参入することによってどんな影響がでるのかはまだわかりません。

しかしIOTAには、IoT事業に焦点を当てた独自技術「Tangle」があります。
「Tangle」はIoTデバイス間の通信や情報の記録をスムーズに行うために開発された技術で、IoT事業で懸念される問題点「ハッキングのリスク」「コストの肥大化」を解決できるのではないかと期待されています。
利用者にとってもIoTデバイス間のデータ通信手数料が無料になるという非常に魅力的な仕組みなので、イ—サリアム・クラシックなどに突然市場を奪われるということは無いと思います。

果たして、2018年、IOTAは当初の目論見通りにIoT分野における仮想通貨の代表的存在になれるのか注目です。