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「Fantom(ファントム)」既存の仮想通貨における問題点を解決するプロジェクト!

この記事は、湯本さんから寄稿頂きました。

「Fantom(ファントム)」は既存の仮想通貨における様々な問題点を解決するために開発された仮想通貨です。
有向非巡回(Directed Acyclic Graph/DAG)を利用することによって、より多くのトランザクションを処理することができます。

「Fantom(ファントム)」の概要

通貨名/通貨単位Fantom/FTM
公開日2018年3月
最大発行数1,987,133,655 FTM
ホワイトペーパー
公式サイトhttps://fantom.foundation/
公式ツイッターhttps://twitter.com/FantomFDN
公式テレグラムhttps://t.me/Fantom_English
購入可能取引所Beaxy,Binance,BiteBTC

「Fantom(ファントム)」は、現在仮想通貨が抱える多くの問題点を解決し、より決済手段として便利にするためのプロジェクトです。

最も大きな特徴は通常のブロックチェーンではなく、有向非巡回(Directed Acyclic Graph/DAG)と呼ばれる仕組みを用いてデータ処理を行うという点です。

DAGはブロックチェーンのように連結させたブロックを順番に処理するのではなく、複数に分けられたブロックを並列にアクセスすることで、より多くのトランザクションを同時に処理することが可能になります。

これによって全体の動作に影響を与えず、よりスケーラブルで大きな資金の流れが発生した時でも安定した速度を維持することができます。

また、分散化プラットフォームは余計なコストが発生しないため、利用者側の負担も少ないです。
一部取引所プラットフォームを含むウォレット間の移動手数料はたったの0.01ドル(1.05 円)で、そういった意味でも決済に利用しやすい通貨と言えます。

「Fantom(ファントム)」の特徴

有向非巡回(Directed Acyclic Graph/DAG)

有向非巡回(Directed Acyclic Graph/DAG)とは、次世代のブロックチェーンと呼ばれる新しい仕組みです。
その名の通りデータ処理を行う際の方向が定められており、同じ場所に戻らず(非巡回)、常に複数のトランザクション処理を行っていきます。

ブロックチェーンの場合、1ブロックに繋がるブロックは常に1つで、それがチェーン状に連結しています。

それを順番通りに処理をしていくため、多くのトランザクションが一気に増えてしまうと動作が遅くなったり、ブロックサイズの制限以上のデータを認識しないという事態が発生してしまいます。

一方DAGは常に1ブロックに複数のブロックが繋がっている状態になっており、同時に多くのトランザクションを処理することに長けています

また、ブロックチェーンとの大きな違いとして、マイナーという人が存在しません。
DAGの承認処理は、実際に取引を行ったノードが過去未承認のままになっている取引を承認していきます

つまり自分の取引を成立させるためには、自分以外の過去の取引の承認作業を行う必要があり、報酬がなくても承認ノードが減ることはありません。

その他のプロダクト

「Fantom」ではDAGという承認プロセスに加え、様々な仕組みによってトランザクションを安定させています。

The OPERA Chain(オペラチェーン)

The OPERA Chain(オペラチェーン)は、過去に確認されたトランザクションデータを変更する権利を持たず、非同期的にトランザクションデータをイベントリスト化して処理をする仕組みです。

The Lachesis Protocol(ローンチズ プロトコル)

「Fantom」のトランザクションデータは、DAGによって確認された後、分散型のネットワーク内で複数のコンセンサスを得てそれを維持します。

Story Data(ストーリーデータ)

「Fantom」で行われる全ての取引とスマートコントラクト機能は、後に追跡やサプライチェーン管理のために必要なデータ設定を格納可能にし、将来的なノードのために活用します。

スマートコントラクト作成プラットフォーム

スマートコントラクトとは、あらかじめ複雑な契約条件を設定しておくことで、条件が満たされた場合に自動的に契約処理を履行する仕組みです。
これによって本来は手動で行われてきた複雑な契約処理を、ある程度省略してコンセンサスを得ることができます。

「Fantom」はこのスマートコントラクト作成を行うプラットフォームの構築を目指しており、最終的には分散型アプリケーション(Dapp)の開発環境を提供するようなプロダクトを公開予定です。

スマートコントラクトやDappなど、将来的な展望はイーサリアムやNEOと似ている部分があり、今後に期待されています。

「Fantom(ファントム)」まとめ

今回はDAGを用いて、複雑なトランザクション処理を効率よく行う「Fantom」をご紹介してきました。
今後どのように展開していくのか気になるところですが、ライバルとなるイーサリアムやNEOは非常に根強いファンがいる銘柄でもあり、どのように独自性を出してすみ分けていくのかが重要になりそうです。

DAGを使ったトランザクション処理を行う仮想通貨は数も増えてきているので、今後のプロジェクトの方向性が気になります。