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「PrimeCoin(プライムコイン)」は2013年7月に公開された仮想通貨プロジェクトです。
より安全性の高い分散型マイニングマーケットを通じて、イノベーティブな通貨の発行と決済手段の提供、および数学の研究を行うプロジェクトです。
「PrimeCoin(プライムコイン)」の概要
通貨名/通貨単位 | PrimeCoin/XPM |
公開日 | 2018年7月 |
最大発行数 | 28,503,036 XPM |
ホワイトペーパー | http://primecoin.io/about.php |
公式サイト | http://primecoin.io/ |
公式ツイッター | https://twitter.com/Primecoin_org |
公式レディット | https://www.reddit.com/r/primecoin/ |
購入可能取引所 | CoinEgg,Poloniex,BX Thailand,Bittylicious |
「PrimeCoin(プライムコイン)」は仮想通貨を用いて新たな決済手段を提供し、ブロックチェーンによって数学における素数の研究を行うプロジェクトです。
仮想通貨を利用する上で問題になっている安全性や決済速度の安定性を維持し、より効率的な決済手段として提供されます。
ブロックチェーン技術を使った分散型マイニングマーケットと呼ばれる通貨発行手段を持ち、ビットコインの約10倍ともいわれる安定したトランザクション環境を整えます。
「PrimeCoin」の目的は素数作業証明と呼ばれる数学的研究に用いられる独自素数チェーンの生成と発見です。
最終的にはマイニングにおける様々な問題を解決し、より仮想通貨及びブロックチェーンという技術が事業として発展することを目指します。
「PrimeCoin(プライムコイン)」の特徴
PoWマイニングが抱える問題点
現在ビットコイン始めとする様々な仮想通貨では、ブロックの承認を行うためのコンセンサスアルゴリズムにProof Of Work(PoW)を採用しています。
PoWは悪質な第三者からの侵入に強いコンセンサスアルゴリズムと言われていますが、マイニングの際に多くの電力を消費し、通貨の発行量が増えるに従って資金力のある組織などにその利権が集中してしまうと言う問題点が指摘されてきました。
これが進むと通貨のほとんどがそう言った特定の組織に集中してしまい、取引の承認作業を多数決方式によって51%攻撃の発生につながってしまいます。
「PrimeCoin」はこういった問題を解決するため、電力消費を数学の研究費用に充てることで無駄なく有効活用するプロジェクトです。
独自の素性チェーン
「PrimeCoin」ではこういったPoWマイニングの問題点の1つである、無駄な電力消費を素数チェーン研究に当てると言うプロジェクトです。
ご存知の通り素数とは1より大きい自然数であり、かつ1とその数字以外では割り切れない数字のことです。
その中で3と5や、11と13、41と43のように差が2つの組み合わせを双子素数と呼び、この組み合わせが有限なのかどうかは未だにわかっていません。
「PrimeCoin」はマイニングによって無駄に消費される電力をこの研究を行うための費用に充てることで有効活用しています。
成功すれば長年数学界の大きな謎だった双子素数の問題に決着がつけられる重要な研究のテーマです。
ビットコインの10倍の処理速度
「PrimeCoin」のブロック生成時間は1ブロック1分と言う驚異的なスピードを持ちます。
ビットコインが1ブロックにつき10分の生成違う有するため、その処理速度は10倍にもなります。
これはより多くのトランザクション処理ができることを示しており、たくさんの利用者が「PrimeCoin」を使って決済を行ったとしても遅延が発生しにくく、よりスケーラブルな仮想通貨と言えます。
「PrimeCoin(プライムコイン)」まとめ
今回はピーオーダブリューマイニングによる電力消費のコストを有効的活用するプロジェクト「PrimeCoin」をご紹介してきました。
多くの仮想通貨はコンセンサスアルゴリズムをカスタマイズしたり、月の代替的な仕組みを作ることでコストの問題を解決しようとしていますが、無駄に消費される電力を有効活用するという試みは非常に珍しいと思います。
今後プロジェクトがどのように発展していくのか非常に楽しみです。