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「iExec RLC(アイエグゼック)」はブロックチェーン技術を利用した分散アプリケーション(Dapp)をより使いやすく安全にすることを目的にしたプロジェクトです。
Dappのサービスやコンピューティングリソースの抱える問題を解決し、業界の発展と市場の成長を促進します。
「iExec RLC(アイエグゼック)」の概要
通貨名/通貨単位 | iExec RLC/RLC |
公開日 | 2017年4月19日 |
発行数 | 86,999,785RLC |
ホワイトペーパー | https://iex.ec/app/uploads/2017/04/iExec-WPv2.0-English.pdf |
公式サイト | https://iex.ec/ |
公式ツイッター | https://twitter.com/iex_ec |
購入可能取引所 | Bittrex,Liqui,HitBTC,Livecoin |
「iExec RLC(アイエグゼック)」は分散型アプリケーション(Dapp)の抱える課題を解決し、より安全で利用しやすくするために発足されたプロジェクトです。
プロジェクトのテクノロジーは全てイーサリアムのスマートコントラクトに依存しており、高性能かつ安定したサービスを提供するバーチャルクラウドインフラストラクチャの構築を目指します。
基本的には分散型アプリケーション(Dapp)を稼働し続ける上で課題となるスケーラビリティ問題や、仮想通貨の安定した流動性を保つためにアップグレードを繰り返しています。
独自トークンであるRLCは市場ネットワークが提供するリソースへのアクセスに使われる他、アプリケーション、サーバー、データなどのプロバイダへの支払いなどにも利用されます。
現状まだまだ価格が高いとは言えませんが、プロジェクト発足から細かく情報発信も行われており、公開時から注目度は高かった印象があります。
「iExec RLC(アイエグゼック)」の特徴
分散型コンピューティングプラットフォーム
「iExec RLC」はイーサリアムのスマートコントラクト機能を用いて作られる分散型アプリケーション(Dapp)に関するプロジェクトです。
分散型アプリケーション(Dapp)を利用した分散型クラウドコンピューティング、つまり人工知能やマシーンラーニングなどに必要な莫大な計算処理をサポートするフレームワークを用意・提供することを目的としています。
一例をあげると、利用者同士のコンピューターリソースを共有するサービスを展開しています。
これは利用者が出かけている最中やコンピューターを使っていないときに、そのコンピューターのマシンパワーを他の人に提供することで報酬を得るというモデルです。
このようなリソースを共有するサービスだけでなく、膨大な計算を必要とする作業の効率化や、使っていないストレージの共有を仲介者無しで利用することができるのです。
拡張性・柔軟性が高い
「iExec RLC」は拡張性・柔軟性・安全性に重きを置いたプラットフォーム、および仮想通貨の開発を行ってきました。
ビットコインをはじめとする様々な仮想通貨は、取引量が爆発的に増えたことでブロックチェーンの処理動作が重くなるなどの問題が指摘されてきました。
ブロックチェーンの動作が重くなれば、一つのデータ処理にかかるコストも高くなり、送金をする際に多くの手数料を支払わなければなりません。
これは投資家だけではなく、新たな支払い方法として使われるためには非常に致命的な欠点とも言われています。
「iExec RLC」はこう言った問題を解決するため、多くの利用者が流入してきた場合でも安定した動作をするブロックチェーン開発を行っています。
具体的には、ブロックチェーンの処理に不具合が出るほどのトランザクションデータが入ってきた場合、外部からCPUを追加して空き容量を増やし、安定した処理を可能にしているのです。
グリッドコンピューティング
グリッドコンピューティングとは、あるネットワークで繋がっているコンピューターが役割を分担して大規模なデータ処理を行う技術です。
この技術を用いれば、わざわざスーパーコンピューターを使わなくても他の利用者のコンピューターリソースを貸し借りしながら分担してデータ処理を行うことができます。
PCだけではなく、スマホやコンシューマーゲーム機など、使っていないマシンパワーを他の人に提供することが可能になり、提供した側は報酬を受けることができます。
「iExec RLC」はこのグリッドコンピューティングという技術を活用し、本来スーパーコンピューターでなければ処理できないビッグデータの管理や、高性能コンピューターでしか稼働できないアプリケーションをブロックチェーン上に構築し、利用者に提供するシステムの構築を目指しています。
「iExec RLC(アイエグゼック)」まとめ
今回はグリッドコンピューティングと分散型アプリケーション(Dapp)に関するプロジェクト「iExec RLC」をご紹介してきましたがいかがだったでしょうか?
最近はスマホが非常に高性能になったことでパソコンやゲーム機などを持っていない人も増えてきていますし、スーパーコンピューターとは言わないまでも、コンピューターリソースを借りることができるサービスは需要が高まってきています。
分野が廃れることはありませんし、ブロックチェーン技術との相性も良く、非常に期待できるプロジェクトですよね。