「ZCoin(ゼットコイン)」はゼロ知識証明を用いた匿名性の高い仮想通貨です。
特徴的なのは送金量などはオープンになっているため、利用者が送金内容を間違えてしまったとしてもすぐにその原因を突き止めることが可能になっているという点です。
「ZCoin(ゼットコイン)」の概要
通貨名/通貨単位 | ZCoin/XZC |
公開日 | 2016年10月6日 |
発行数 | 21,000,000 XZC |
ホワイトペーパー | http://zerocoin.org/media/pdf/ZerocoinOakland.pdf |
公式サイト | https://zcoin.io/ |
公式ツイッター | https://twitter.com/zcoinofficial |
購入可能取引所 | AXNET,BITBOX,Binance,Huobi,FEX,Upbit,Bittrex,Huobi,Sistemkoin,Indodax (Bitcoin Indonesia),BX Thailand,CryptoBridge,Cryptopia,LiteBit,Trade Satoshi |
「ZCoin(ゼットコイン)」はゼロ知識証明を基盤に構築される、秘匿性の高い仮想通貨です。
完全な秘匿性を売りにした仮想通貨ではなく、送金・受信者などの重要な情報に重点を置いて情報を非公開にすることで、トラブルが発生した際にも迅速に原因を突き止めることが可能にしています。
また時間が経過すると取引履歴が完全に削除される形式をとっており、過去の取引履歴からお金の流れを追うことはできません。
ほとんどの仮想通貨ではブロックチェーンにお金の流れを詳細に書き込んで管理するため、実はとても珍しい仕組みを持つ仮想通貨です、
公開自体は2016年ですが、ハードフォークなどや細かいアップデートを重ねており、投資家の中では有名な仮想通貨の一つです。
ゼロ知識証明ってなに?
ゼロ知識証明を簡単に説明すると「知識がまったくなくても、自分の持っている情報が真実だと証明する」ことができる仕組みです。
仮想通貨と一言で言ってもその仕組みは非常に難解であり、支払いなどに利用しているだけの人でその仕組みを完璧に理解している人は非常に少ないです。
むしろ法定通貨同様、使い方さえわかっていれば決済に利用できなければ、仮想通貨を利便性の良い決済手段として普及することはあり得ないでしょう。
ゼロ知識証明はこのように具体的な仕組みが分からなくても、持っている仮想通貨の価値や保有量を証明する仕組みです。
具体的なシステムは通貨や開発者によって異なりますが、共通しているのは安全性・健全性・ゼロ知識性が保たれているという点。
「ZCoin」の場合はゼロコインプロトコルという仕組みを使って、高いセキュリティ性を維持しつつゼロ知識証明を実現しています。
ゼロコインプロトコトル
「ZCoin」に採用されているゼロコインプロコトルは、ゼロ知識証明を使用して送金の流れなど金融取引情報を外部に漏らさないようにしています。
ZCoinを送金しても、外部からは送金量以外の全ての情報がシャットダウンされ、取引履歴でさえ残りません。
また利用者に特別な知識がなくても、コインを持っているだけで価値の証明をすることが可能になっています。
そのため非常にユーザーライクな状態で仮想通貨を保有することが可能になっており、仮想通貨のもともとの目的である日中央集権的な運用がされています。
「ZCoin(ゼットコイン)」まとめ
今回はゼロ知識証明などを利用して送金の流れを秘匿化する「Zcoin」をご紹介してきましたがいかがだったでしょうか?
今後仮想通貨が普及するにあたって大切な土台づくりとして、ゼロ知識証明は重要な意味を持つ機能です。
現在はやや価格は落ち着いていますが、プロジェクトとしての注目度は高く現在も多くの取引量を誇ってはいます。
ただ投資先として考えるとややブームが過ぎているという見方もでき、何か大きなニュースがない限り期待はできないでしょう。