- ブロックチェーンは様々なコンテンツに革新をもたらしているが、それはサッカー界も例外ではない。
- イングランドのアーセナル、フランスのパリ・サンジェルマン、イタリアのユヴェントスなどはそれらを活かしたコンテンツ、サポーターへの特典を用意するという。
- バルセロナのスーパースターであるリオネル・メッシは、ブロックチェーン技術を使った携帯電話会社のブランド親善大使に就任している。
サッカー界に巻き起こるブロックチェーン旋風、変わりゆく市場の今
9月には、フランス王者のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain、PSG)が、マルタのブロックチェーン企業と共同で独自の仮想通貨をつくることを発表。イタリアの強豪ユベントス(Juventus)も、同月下旬に同様の発表を行っている。両チームのファンは、クラブ発行のトークンを購入することで、投票権や限定コンテンツへのアクセス権、特典を受け取る権利を得られるようになる。
サッカーを取り巻く市場は大きく変化している。近年では多額の放映権料の流入が話題を呼んだが、最近ではブロックチェーンがそれに取って代わろうとしているのかもしれない。
「特典があるのなら…」という思いで参入するサポーターは確かにいるだろう。お金の回り方が変わることで、経営が改善し躍進していくクラブも出てくるかもしれない。
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リバプール(Liverpool FC)やイングランド代表で活躍したマイケル・オーウェン(Michael Owen)氏も今年、世界のセレブが自分だけの「トークン」をつくり出せる香港発の仮想通貨プラットフォーム「ジーコエックス(GCOX)」に投資を行った。オーウェン氏は「間違いなく、ブロックチェーン技術には未来が約束されている。可能性は無限大で、まだまだ活用の余地がある」と話している。
マイケル・オーウェンといえば、往年のスーパースターである。現役時代にはリヴァプールやイングランド代表で活躍。最近ではリオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドが交互に受賞している、『バロンドール』歴代受賞者のなかでも大変貴重なイングランド人の選手。『ワンダーボーイ』の愛称でもおなじみだ。
こうしたスーパースターや名門クラブが率先してブロックチェーンの可能性を広めることの意義は大きい。
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ビッグデータ分析と組み合わせて、スター候補の発掘にも使える可能性があるという。欧州クラブ協会(ECU)のオリビエ・ヤロシュ(Olivier Jarosz)氏は「200人のスカウトを派遣しなくとも、データベースを通して特に有望な選手を見つけ出せるようになるかもしれない」と話している。
ブロックチェーンは今ある市場を開拓するだけでなく、未来の才能を開拓する可能性も秘めている。サッカー界にもブロックチェーン旋風は巻き起こりつつあるのだ。
過去にはトルコの小さなクラブが「仮想通貨で移籍金を支払いした」という事例もあり、使い方には様々あることはすでに示されている。
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ソース元http://www.afpbb.com/articles/-/3190935?cx_part=top_focus&cx_position=2#default