- マカフィーには顧客への攻撃データが毎日500億入ってくる。そのうちPCマルウェアは7億4000万、モバイルマルウェアは2600万、ランサムウェアは1600万、仮想通貨マイニングのマルウェアは260万になる。
- 同社のセキュリティを管理する重鎮ギャリー・デイビス氏は、「ゲーマーの登用はサイバー犯罪に有効」との見方を示す。
- ゲーマーは目的達成のためにあらゆる方向からアプローチするため、人材不足の解決にも繋がるという。
ゲーマーVSサイバー犯罪!勝つのはどっちだ?
マカフィー米国本社のチーフコンシューマ セキュリティ エヴァンジェリスト兼マーケティング担当バイスプレジデントのギャリー・デイビス氏が来日。(中略)デイビス氏は、進化するサイバー犯罪の現状を整理しつつ、それに立ち向かう人材を育成するため、ゲーマーを積極的に登用してはどうかという提案する。
ギャリー・デイビス氏はセキュリティの専門家。IoT機器のセキュリティにも詳しく、業界をリードする人物だ。
日本のマイナンバー制度や東京五輪に関しても関心を寄せているという。
dai06
人材不足回避のもう一つの選択肢として「ゲーマーの採用がある」とデイビス氏は言う。大学を卒業して就職する人は一つの方向からで物事を考えるが、ゲーマーは、どうやって目的を達成するか、障害を避けられるかを、プロセスに対して複数の視点から考えていく。
ゲーマーにそんな特性が…。
わかりやすく言えば「あのボスを倒すには何が必要なのだろうか?レベル上げか?パーティ編成の見直しか?それともスキルを発動する順番か?」といった具合に考えるということだろう。
こうした思考のプロセスに、サイバー犯罪に対抗できる知識が伴えば確かに有用かもしれない。
dai06
――その穴埋めとしてゲーマーを採用する場合、どのような課題がありますか
デイビス 「ゲーマーのスキルをサイバーセキュリティのスキルに仕立てること。たとえばゲーマーを採用して、脅威についての調査を担当させたとき、そのゲームスキルをどう実際の実務に変えていくかが重要だと思います。」
やはり、ゲーマーをサイバー犯罪に対抗できるよう準備させなくては、実用的な方法ではないようだ。
ゲーマーとの相性は良さそうに思えるが、マルウェアは日々変化する。ゲーマーの側にも特有の思考プロセスに加え、マルウェアに負けない勉強量・集中力が求められるだろう。
dai06
ソース元http://ascii.jp/elem/000/001/722/1722743/?topnew=4