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「DecentralandMAMA(ディセントラランドママ)」VRの3Dプラットフォーム

この記事は、湯本さんから寄稿頂きました。

「Decentraland(ディセントラランド)」は、Virtual Reality(VR)を駆使してブロックチェーン上に作られる仮想世界型プラットフォームです。
そこで通貨として使えるトークンの正式名称も「Decentraland」ですが、もともと通貨単位である「MAMA(ママ)」という呼称が一般化しています。
※この記事でも以降からプラットフォームを「Decentraland」、通貨を「MAMA」と記載いたします。

Decentraland/MAMA(ディセントラランド/ママ)の概要

通貨名/通貨単位Decentraland/MANA
公開日2017年8月
発行数2,800,000,000MAMA
公式サイトhttps://decentraland.org/
ホワイトペーパーhttps://decentraland.org/whitepaper.pdf
購入可能取引所Binance,Bitfinex

VR技術を利用してブロックチェーン上に構築される3Dプラットフォーム「Decentraland(ディセントラランド)」。
動画を見てもらえると分かりやすいのですが、仮想世界で世界中の人と交流したり、遊んだりすることができます。
「Decentraland」内の仮想通貨「MAMA(ママ)」を使用すると、仮想世界の土地やデータ商品の購入ができたり、カジノなども楽しむ事ができます。
現在はまだ未完成のプラットフォームですが、「Decentraland」内で土地を購入すればビジネスにも活用することができるらしく、公式サイトでもVR世界の新しい方向性を示したいと語られています。

ブロックチェーン上に作られた3Dプラットフォーム

「Decentraland」は、Ethereumブロックチェーンを使った3Dプラットフォームです。
「Decentraland」内では、一体どのようなことができるのでしょうか。

「Decentraland」の目的と所有権の保護

「Decentraland」の目的はブロックチェーン技術を使った新しい3Dプラットフォームの構築と、それを利用した様々な展開です。
所有権の保護をとても重要視しており、公式サイトでは「Decentralandを選ぶ理由」という項で、下記のように記載されています。

・公共の仮想世界は、中央組織の議題から保護されたオープンスタンダードによって支配されるべきです。
・Decentralandでは、ユーザーは自分の土地のコンテンツを完全に管理することができ、他ユーザーの不正行為からすべての収入と所有権を保護します。
・Decentralandはブロックチェーン技術を使用する理由は、所有権の記録を偽造不可能な状態で保管するためです。
引用:Decentraland「Why Decentraland?」

データ商品の取引で最も大きな問題点は、簡単に複製や移動ができてしまうことでした。
悪意のある購入者が商品を複製して流通させたり移動したりすると、それによって開発者に入るはずだった収入がなくなってしまいます。

「Decentraland」ではブロックチェーン技術で所有権を保護する事で、データの不正な複製や移動を防止することができます。
データ商品の取引やビジネスを、誰でも安心して行うことができるようになるということですね。

「Decentraland」でできること

公式サイトで「Decentraland」内でできることの一部が紹介されていました。
要約すると

・ブロックチェーンにより、所有権が守られる土地が購入できる
・土地を自由にカスタマイズしたり、他の利用者と交流することができる
・仮想通貨「MAMA」を使って、データ商品の取引などのビジネスができる
・ショッピングやプラットフォーム内の専用ゲーム、カジノなども楽しめる
・ライブミュージックの観賞や、ワークショップへの出席もできる
・「Decentraland」内で開催される、関連企業のイベントに参加できる

最も大きな特徴は、ゲームや映像を楽しむ事はもちろん、ビジネスに重きをおいた設計がなされている部分でしょう。
仮想通貨「MAMA」を使ったデータ商品の取引は、アイデアさえあれば様々なビジネスに応用できそうですね。

個人的に興味をひかれたのは、関連企業が開催するイベントに参加できるという部分。
詳細は記載されていませんでしたが、新規プロジェクトの発表会や海外フォーラムなどに参加できるのであれば、利用したい人も増えそうです。

「Decentraland/MAMA(ディセントラランド/ママ)」の将来性

2017年1月には中国のVR専売企業の約9割が倒産したという報道がなされ、それから1年間ほとんど良いニュースのなかったVR業界。
しかし一方でVR対応の映像作品も増えていますし、ゲームハード「PlayStasionVR」の売上が徐々に伸びて来ていたり、洗礼の義が行える「VR協会」が登場するなど、潜在的な需要は高い分野だと思います。
VRの活用方法がももっと多様化し、高品質VRゴーグルや関連商品の価格がもっと手ごろになれば普及率は高まっていくでしょう。

また「Decentraland/MAMA」の将来性を見ていく上で重要なのは、VR業界が今後発展したとして、「Decentraland」というプラットフォームがどれだけ一般に浸透するのかという部分でしょう。
仮想現実という分野は、ゲーム業界・映画業界が中心となってすでに多くの企業が参入しています。そういった強い企業とどのような関係を築いていくのかで、評価も大きく変わるかと思います。