この記事は、NFT仮想通貨Leader編集部からの投稿です。
このニュースのPOINT!!
- オーストラリア中銀は、共同出資した研究機関でCBDCのユースケース調査へ動く。
- もはや技術的な実現可能性の問題ではなく、利益の内容と最大化が重要事項という。
- 同銀は2021年9月から、国際決済銀行やマレーシア国立銀行などと共同計画に取り組んできた。
豪中銀「CBDCがオーストラリアにもたらす利益を理解するため」
オーストラリアの中央銀行であるオーストラリア準備銀行(Reserve Bank of Australia)が、デジタル金融共同研究センター(DFCRC)と共同でCBDC(中央銀行デジタル通貨)関連プロジェクトに取り組むことを8月9日に発表した。
この研究機関は、オーストラリアの産業界や大学、そしてオーストラリア政府らの共同出資によって設立されたもの。
「資産のデジタル化」に関連して、その機会を上手く活用するべく研究を行っている。
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今回発表されたプロジェクトでは、主にCBDCのユースケースについて重点的に調査を行うとのこと。オーストラリア準備銀行は、CBDCの技術的可能性についてはこれまでも研究を行っていたが、CBDC導入による経済効果などの具体的なユースケースおよびビジネスモデルについてはこれまであまり着目していなかったとのことだ。
今回のプロジェクトは、パイロット版のCBDCを導入した上で、決済サービスをはじめとしたさまざまなユースケースに関してデータを集めていくという。
期間は1年間を予定しているという。
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またDFCRCのCEOであるアンドレアス・ファーチェ(Andreas Furche)氏は「CBDC は、もはや技術的な実現可能性の問題ではありません。今、重要な研究課題は、CBDCがどのような経済的利益を実現できるか、そして、その利益を最大化するためにどのように設計できるかです」と述べている。
オーストラリアにおけるすCBDCは、すでに技術的に可能かどうかではなく、どのように活用すべきかという段階に入っている。
政府も積極的に研究に取り組む姿勢からは、他の国を一歩も二歩もリードしているような印象を受ける。
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<参考元>あたらしい経済