- 2030年までに、仮想通貨市場は現在の3倍となる49億4000万ドルとなる見通し。
- 現在3分の2以上をマイニング分野が占めているが、最も成長するのは取引分野という。
- また、アジア太平洋地域は、取引所増加で競争が激化し、成長も見込めるという。
年平均成長率は12.8%、2030年も仮想通貨市場は巨大
暗号資産市場の規模は、2030年までに49億4000万ドル(約5430億円)に達し、2020年の14億9000万ドルの3倍以上になると見られている。
アライド・マーケット・リサーチ(Allied Market Research)が24日発表したレポートでは、2021年から2030年の年平均成長率を12.8%と予測している。成長の主な要因は、国際送金の需要増加とグローバル決済システムの透明性の向上。
成長を続ける仮想通貨市場。
多くの人・企業・国家が参加するこの市場は、2030年にさらに巨大なものになっているようだ。
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2020年の市場規模の3分の2以上はマイニング分野が占めており、2030年までその優位性を維持するが、取引分野は最も急速な成長を遂げるだろうと予想されている。
さらに同社によると、アジア太平洋地域の暗号資産業界は取引所の増加による競争の激化により、最も急速に成長するという。
アジア太平洋地域は、人口増加も著しく、誰にでもオープンに使える送金手段としての需要が見込まれる地域だ。
これらの要素は当然、市場規模の拡大・業界の成長にプラスにはたらくといえる。
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調査結果は、同社が最近行った暗号資産マネジメント市場についての調査(2020年の6億7000万ドルから2030年には94億ドルに成長すると予測)とほぼ同じ。この調査もアジア太平洋地域が最も大きな成長を遂げるとしている。多数の暗号資産マイニング企業が存在し、そのビジネスプロセスを管理するための資産運用ソリューションの需要が高まっているためだ。
仮想通貨自体の価格はもちろんだが、その市場がどこまで伸び続けるのか気になるユーザーは多い。いつか泡のようにはじけることを危惧する声もある。
もちろん、価格が急落する可能性はゼロではない。ただ、依然として取引の需要は多く、ブロックチェーン技術を用いたサービスやコンテンツは増えており、それらが市場をけん引することが予想される。
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ソース元https://www.coindeskjapan.com/120553/