- アフリカの仮想通貨市場が急成長しており、多くの企業らが注目している。
- しかし、アフリカの政府当局の規制を招く懸念も高まっている。
- 当局の強引な規制が入ってしまえば、仮想通貨企業らのイノベーションを妨げる可能性も。
急成長のアフリカ仮想通貨市場、横槍のような規制にご注意
2020年にはアフリカでの仮想通貨(暗号資産)の採用が加速している。アフリカ大陸ではピアツーピア(P2P)取引で2番目の規模となる地域として浮上しており、2つのアフリカの国がチェイナリシスの仮想通貨インデックスのトップ8にランクインしている。
金融のインフラに乏しいアフリカでは、仮想通貨が大陸全体のお金の流れを円滑にするとみられている。
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しかし、仮想通貨の急成長は、アフリカの規制当局の注意を引くことにもなっている。規制当局が強引な監視を導入してしまえば、現地の仮想通貨企業によるイノベーションを抑えてしまうのではないかという懸念が出ている。
仮想通貨企業らがアフリカに上陸することで、どんどんと利益を得るようになれば、政府当局らも動き出すおそれがある。
もちろん、それは消費者保護のためには必要なことかもしれないが、企業らの利益を徴収するような規制もとられる可能性があるのだ。
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今年4月に南アフリカの規制当局は、厳格なライセンスおよび監視要件を課す一方で、仮想通貨を法定通貨としては定義しない規制を提案した。また先週、ナイジェリアの証券取引委員会は、すべての暗号資産をデフォルトで証券として取り扱うガイドラインを提案した。
この2カ国はアフリカ大陸を代表する仮想通貨先進国だ。Lunoによれば先月、この2カ国の取引高の合計が5億9000万ドルに達したこと、2019年第4半期から2020年第2四半期までに顧客数が122%増加したという。
こうしたアフリカの人々の仮想通貨への機運の高まりを、当局はこのまま放っておくだろうか…。いや、さらなる”横槍”ともいえるような規制を、乱暴に導入してもおかしくはないだろう。
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ソース元https://jp.cointelegraph.com/news/booming-african-crypto-adoption-drives-concerns-over-regulation