- Krakenグループが米国初の「仮想通貨銀行」の認可を取得。
- 名称は「Kraken Financial」で、特別目的委託機関(SPDI)として業務を開始する。
- これで米ドルのほかにも、仮想通貨の預金も可能になる。
米ドルだけでなく仮想通貨も預金可能、Kraken Financial始動
先週日本でも暗号資産交換業の免許を取得したKrakenグループが、米国初の「暗号資産銀行」としての認可を取得した。ワイオミング州の法律のもと、特別目的委託機関(SPDI:Special Purpose Depository Institution)として暗号資産銀行の業務を開始する。名称は「Kraken Financial」だ。
これにより自社で業務を完結することが可能となり、より仮想通貨と法定通貨の結びつきを強めることができるようになるという。
今後Kraken Financialは、普通預金以外にも当座預金、電信送金なども可能になる見込みという。なお、今回の認可取得には27カ月以上かかったそうだ。
dai06
今年の7月後半に米国通貨監督庁(OCC)が、国立銀行と米貯蓄貸付組合に対して暗号資産の取り扱いを許可する方針を公表した。これにより、米国の銀行が暗号資産市場に参入してくることが予想されている。
上記は、法定通貨から暗号資産への歩み寄りの一例であるが、今回のKrakenによる暗号資産銀行業の開始は、暗号資産から法定通貨への歩み寄りの一例だ。
今後アメリカにおいては、仮想通貨VS法定通貨という対立の道ではなく、仮想通貨&法定通貨という”共存”の道をとることになるのかもしれない。
dai06
Krakenは、時を同じくして日本での取引業もスタートさせている。米国と日本では法規制が異なることは前提であるものの、少しでも外の空気を持ってきてくれることを期待したい。
整備が遅れる日本に対して、アメリカとKraken Financialの今回の取り組みが、新たな刺激を与えるかもしれない。
dai06
ソース元https://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/blockchaincourse/1278330.html