- 最低10ドル相当のビットコインを保有するアカウントが、1660万件となり過去最多に。
- コロナ禍により、安全資産としての需要が高まっているものと思われる。
- ある専門家は「新たな普及サイクルに入ったのでは」と語る。
わずかでもビットコイン持つ時代?少額アカウントが急増中
最低10ドル相当のビットコイン(Bitcoin)を保有するアドレス数が1660万に達し、過去最多となった。新型コロナウイルスのパンデミックで、世界中の投資家が資金を安全資産に移し替える動きが強めるなか、ビットコインは注目を集める代替“資産”の一つのようだ。
未曾有の事態をむかえている世界経済において、ビットコインは安全資産としての需要を高めつつある。
人々は時間にも場所にも縛られず、仮想通貨として一定の価値を持ち続けているビットコインに、安泰もしくは活路を求めているのかもしれない。
dai06
「ビットコインは新たな普及サイクルに突入したのではないか」とコインメトリックスのルーカス・ヌッツィ(Lucas Nuzzi)氏は述べる。
ただし、個人や企業は複数のアドレスを保有できるため、アドレスの数はビットコインユーザーの数を正確に示すわけではない。
複数のアカウントを持つことができる仕様のため、同じ個人・企業が複数のアカウントでビットコインを持っていることも十分考えられる。
しかし、「少しでもビットコインを持っておくか…」というユーザーも増えていることは想像に難くない。
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最低10ドルを保有するアドレス数は、3月中旬にビットコイン価格が大幅に下落してからの4.5カ月で27%増加した。ビットコインの価格は同期間に2倍以上になり、年初から64%上昇した。
ビットコインやゴールド(金)といった比較的希少性の高い資産は、米ドルの価値の低下に対する懸念や、中央銀行と政府のインフレ促進策の恩恵を受けていると言える。
コロナ禍は人々の資産への考え方を改めようとしている。
ビットコインの保有はある種投機的意味合いが強かったが、最近では「安全資産としてビットコインもアリ」というユーザーも増えているようだ。
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ソース元https://www.coindeskjapan.com/74348/