- 米投資銀行大手であるモルガン・スタンレーは、ネット証券大手のEトレードを130億ドル(約1兆4000億円)で買収する見込み。
- モルガン・スタンレーによる買収は2008年の金融危機以降、ウォール街で最大の買収。
- Eトレードの持つ顧客基盤を足がかりに、モルガン・スタンレーは仮想通貨業界に参入する可能性がある。
モルガン・スタンレー、Eトレード吸収で個人投資家市場開拓か
米投資銀行大手のモルガン・スタンレーはネット証券大手のEトレード(E*Trade)を130億ドル(約1兆4000億円)で買収する。
今回の買収でモルガン・スタンレーはEトレードの持つ、520万もの個人投資家を獲得するものとみられる。
対するモルガン・スタンレーは300万人。運用資産の金額に差はあるものの、顧客基盤はEトレードを上回るとの声が多い。
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モルガン・スタンレーは主に大口の機関投資家をターゲットにしているが、Eトレードの手数料ゼロ戦略はより消費者レベルの個人投資家をターゲットにしている。
モルガン・スタンレーの運用資産は2兆7000億ドル(約300兆円)、Eトレードは3600億ドル(約40兆円)と、金額面では両者の間には大きな差がある。
ただ、今後のモルガン・スタンレーの方針として、”個人に強い”Eトレードの力を引き込むことは大きな意味があるのだ。
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合併はまた、モルガン・スタンレーを仮想通貨市場に近づける可能性もある。Eトレードは2019年4月、ビットコインとイーサリアムの取引プラットフォームを準備していると伝えられた。
プラットフォームは今後、モルガン・スタンレーのサービスに組み込まれる可能性があるが、どのようなものになるかはまだ発表されていない。
買収にもまだ株主の承認が必要で、買収の確定・詳細はまだ明らかになっていない。だが、投資銀行大手らの仮想通貨への姿勢はかなり積極的になっており、モルガン・スタンレーのほかにも追随するところが出てきてもおかしくはない。
チャールズ・シュワブなどもTDアメリトレードを買収するなど、仮想通貨業界への参入にはやぶさかでないようだ。
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ソース元https://www.coindeskjapan.com/39855/