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「Gemini Dollar(ジェミニドル)」常に米ドルを同じ価格を保つステーブルコイン!

この記事は、湯本さんから寄稿頂きました。

「Gemini Dollar(ジェミニドル)」は仮想通貨取引所「Gemini(ジェミニ)」の運営等に携わっているウィンクルボス兄弟が中心となって開発された仮想通貨です。
イーサリアムベースの仮想通貨であり、常に米ドルと同じ価格になるよう設定されたStable Coin(ステーブルコイン)として運用されます。

「Gemini Dollar(ジェミニドル)」の概要

通貨名/通貨単位Gemini dollar/GUSD
公開日2017年
発行数
ホワイトペーパーhttps://gemini.com/wp-content/themes/gemini/assets/img/dollar/gemini-dollar-whitepaper.pdf
公式サイトhttps://gemini.com/dollar/
公式ツイッター
購入可能取引所ABCC,BCEX,Bgogo,Bibox,Bitfinex,BitForex,BitMart,Bitrue,CoinBene,CoinExchange,CoinMex,Coinsuper,COSS,CPDAX,The Rock Trading,YoBit,DEx.top,DigiFinex,OKEx,OKCoin,Exmo,FCoin,HitBTC,Hotbit,Iquant,LATOKEN,LBank,OEX,

「Gemini Dollar(ジェミニドル)」は仮想通貨取引所「Gemini(ジェミニ)」が発行している仮想通貨です。
米ドルと常に価格が同じになるように設定されているStable Coin(ステーブルコイン)であり、アメリカの規制管理当局から正式な認可を受けた仮想通貨になります。

「電子メールのように米ドルを送受信する」をコンセプトに、利用者は気軽に米ドルを仮想通貨に変えて国内外へ安価な送金が可能になります。
イーサリアムベースのブロックチェーンが利用されており、スマートコントラクトを用いた自動契約によって取引が管理されています。

アメリカ当局から正式な認可を受けた仮想通貨ということもあって、取り扱っている取引所も非常に多いです。

「Gemini Dollar(ジェミニドル)」の特徴

常に同じ価格となるように毎月検査が行われている

「Gemini Dollar」の発行はGemini Trust Company, LLC(ジェミニトラストカンパニーLLC)が担当し、ステートストリート銀行が米ドルの流通経路を確保しています。

「Gemini Dollar」は決まった金額がどこかにあるわけではなく、引き出す時にその都度プラットフォーム上で作成されます。
この時米ドルと同じ価格になるように価格調整がなされ、利用者の口座から引き落としされるのです。
再び口座に入れる際に「Gemini Dollar」は破壊され、再び米ドルとして利用者の口座に入金されます。

「Gemini Dollar」では常に同じ価格で取引することができるよう、毎月第三者機関が市場と通貨の検査、および調整を行っています。
常に米ドル(USD)と1対1の価格で交換することができ、基軸通貨としてまたは投資前の種銭として安定した価格を提供するとしています。

検査報告に関しては常に公式サイトで公開されており、誰でも閲覧することが可能です。

▼「Gemini Dollar」公式サイトーIndependent Accountants’ Reports(検査報告書)

Gemini dollar

保険対象に入るほど安全性が証明されている通貨

「Gemini Dollar」はアメリカ合衆国政府の公社であるFederal Deposit Insurance Corporation(連邦預金保険会社/FDIC)の支払い義務が発生する預金保険対象として登録されています。

これは「Gemini Dollar」の管理が信頼性のある会社によって行われており、より安全に取引を行うことが出来る金融機関であることを証明しています。
もともと開発者の代表であるウィンクルボス兄弟は金融業界の著名人であり、管理者としての信頼性は世界的に見て非常に高いです。

非中央集権的ではない?巻き起こる論争

「Gemini Dollar」はBitcoinのような非中央集権的な仮想通貨ではなく、発行元という明確な管理者がいるのも特徴的です。

「Gemini Dollar」ではERC20Proxyというスマートコントラクトを採用しており、管理者が48時間に一度、自由にその内容を書き換えることが出来ます。
これらは特別な問題が発生した時や、前述した価格調整などで利用されます。

一方で、自由に内容を書き換えられる存在があるというのは、権力が発行元に集中している中央集権的な仮想通貨でもあるという意味です。
これには発足時から様々な論争があり、現在でもSNSなどの特定のコミュニティで、投資家による様々な意見が飛び交っています。

例えば運営が何かトラブルが発生したとわかった場合、通貨全体を一瞬で凍結することもできます。
何らかの事情で通貨を手放したいと思っても、運営の事情で資産の移動が出来なくなるというのは、投資家にとっては放っておけない問題です。

しかし一方で管理されているメリットもあります。
通貨全体に危険が及ぶ何らかの問題に巻き込まれたとしても、価格が急激な変動を起こしたり、盗難されてしまうというリスクを軽減することができます。

「Gemini Dollar(ジェミニドル)」まとめ

今回は常に米ドルと同じ価格を保つ仮想通貨「Gemini Dollar」をご紹介してきました。
同じ価格を保つという性質上、投資対象としてのうま味はあまりないものの、他の通貨と交換する際の基軸通貨としての信頼性は非常に高いです。

すでにBiboxなどの多くの有名な仮想通貨取引所が「Gemini Dollar」の取り扱いを開始しており、少しづつ知名度も上がってきている印象を受けます。

↑公式サイトを見てみると、もっとたくさんの仮想通貨取引所に上場済み!

一度別の仮想通貨に変換して取引をしなければならない場合も多いのが仮想通貨という市場。もし「Gemini Dollar」を見かけたら選択肢の一つとして利用することが出来そうです。